日本もアメリカも株価が大きく上下する中で、「今から投資して株価が下がったらどうしよう」と思っている初心者は少なくないでしょう。ただ、株式投資で狙える利益は、「株価が上がって得られる利益」(キャピタルゲイン)だけではなく、「配当」という利益もあります(インカムゲイン)。
配当は企業が株主に分配する利益のこと。日本では年に1-2回分配する企業が多いですが、米国では4回のところも少なくありません。また東証プライムの配当利回りは平均で2%台といわれますが、米国なら4%を超えるところもあります。
今回は、配当利回りの高い米国企業の中でも、1万円以下で気軽に買える3つの企業を紹介します。
AT&T──配当利回り5.30%、2,876円で買える
予想配当利回り約5%のAT&Tは、アメリカの老舗総合通信会社です。株価は7月8日現在、21.15ドルなので、2,876円から買えます(1ドル136円で計算)。
主力事業は携帯電話事業で、インターネット接続、ブロードバンド、IP電話など多くのサービスを提供しています。2022年6月には、クラウドコンピューティングで業界をリードするSalesforce(セールスフォース)とのパートナーシップも報じられました。
ダウ──配当利回り5.36%、7,110円で買える
予想配当利回り約5%のダウは、世界最大の素材化学メーカーで、プラスチック素材や電子素材といった化学製品の製造・輸入販売・研究開発などを行っています。世界180の国と地域で事業を展開しており、日本にも1952 年から進出しています。
なお、アメリカの代表的な株価指数であるNYダウと、NYダウを公表するダウ・ジョーンズ社とは関係ありません。
株価は7月8日現在、52.28ドルなので、7,110円から買えます(1ドル136円で計算)。
ギリアド サイエンシズ──配当利回り4.52%、8,530円で買える
予想配当利回り約5%のギリアド サイエンシズは、コロナ治療薬「レムデシビル」の開発・販売元として注目されている比較的新しいバイオ医薬品会社です。インフルエンザ治療薬「タミフル」を開発したメーカーでもあります。
株価は7月8日現在、62.72ドルなので、8,530円から買えます(1ドル136円で計算)。
配当利回りの高い企業への投資から始めては
配当利回りの高い企業は、大企業が多く、旬のスタートアップと比べて株価が大きく上がるという期待は小さいですが、逆に大きく下がる可能性も低いでしょう。
そうした安定した企業に投資して配当を狙うのも、投資の一つの方法といえます。さらに1万円以下で始められるので、外国株に投資したことがないという人も始めやすいのではないでしょうか。
文・木崎 涼(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部
(2022年7月9日公開記事)
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