夫婦共働きなら、「ダブルNISA」でボーナスを効率よく増やせます。夫婦のボーナス事情の調査では、半分以上、貯蓄に回す人が約6割と最も多く、100%貯蓄に回す人も約2割いたそうです。ボーナスを投資すると、20年後にどのくらい増えるのでしょうか。
ため方は預金より投資が効率的
もし共働き夫婦がボーナスを2人それぞれ、40万円ずつ、夏冬の年2回支給されるとすると、20年後には「100%貯蓄」なら3,200万円、「50%貯蓄」でも1,600万円の資産を築けます。これだけのお金を金利の低い預金に寝かせておくのはもったいないことです。
ボーナスは預金ではなく投資で増やすことを考えましょう。共働きで世帯収入が高く、就業不能などのリスクに強い共働き家庭は投資に向いているといえます。
ボーナスを投資して年利3%で運用できたら、20年後には「100%貯蓄」なら4,081万円、「50%貯蓄」でも2,040万円もの資産を築けます。運用益はそれぞれ881万円、440万円です。
共働き夫婦なら「ダブルNISA」でメリット2倍
共働き夫婦なら、夫婦ともにNISA(ニーサ)に加入すると効率よく資産を増やせます。NISAは、投資で得た利益にかかる約20%の税金がかからなくなる優遇制度です。税金がかからない非課税枠には上限があります。しかし、夫婦でそれぞれ加入すれば、非課税枠は2倍になります。
「一般NISA」「つみたてNISA」夫婦で使い分けを
NISAには「一般NISA」と「つみたてNISA」があります。それぞれの特徴を知り、夫婦で使い分けるのも良いでしょう。
一般NISAは、非課税枠が「年間120万×5年間=600万円」で、年間の投資上限が大きく、期間が短いことが特徴です。株式やETFなど幅広い商品から投資先を選べる、一括投資と積立投資の両方を選べるといったメリットがあります。
「銘柄分析や株式投資に興味がある」「投資資金に余裕がある」「株価をチェックするのが苦にならない」という人に向いています。
つみたてNISAは、非課税期間が「年間40万円×20年間=800万円」で、年間の投資上限が小さく、期間が長いことが特徴です。投資先は、金融庁が長期・分散・積立投資に適しているとした投資信託で、一括投資はできません。
「運用方針はプロにお任せしたい」「少額からコツコツ積み立てたい」「ほったらかしで運用したい」という人に向いています。
ボーナスが入るタイミングは絶好の「ため時」です。将来のマネープランを夫婦で話し合い、お互いの性格や状況も踏まえながら、ダブルNISAで資産を増やしましょう。
文・木崎 涼(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部
(2022年7月11日公開記事)
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