AI(人工知能)の発達で、なくなると予測されている仕事の範囲が広がっています。これからの仕事を考えるなら、なくなってしまう仕事は避けたいものです。そこで今回は、今後なくなると言われている仕事を5つ紹介するとともに、今後もなくならないと考えられる仕事の特徴をご紹介します。
今後なくなると見込まれている仕事5選
「バス、タクシー、電車」の運転手
今後なくなるだろうと言われている仕事の筆頭は、「バス、タクシー、電車」の運転手です。神戸新交通のポートライナーや東京臨海新交通臨海線のゆりかもめなど、すでに無人運転している路線もあります。
大型バスや小型自動車の自動運転も各地で実証実験が進んでおり、将来的には多くの公共交通機関が自動運転に置き換わっていくと考えられています。
小売業の店員
「小売業の店員」も、今後は必要とする労働力が大きく減少すると見られています。すでに、首都圏ではセルフレジやウォークスルー決済、防犯システムなどによるコンビニの無人化が進んでいます。そのため、実感として店員がいなくなったと感じている人もいるでしょう。
建設現場や工場の作業員
建設現場や工場の作業員は、単純作業や検品のできるロボットに置き換わりつつあります。現場を運営するために求められる人員は、今後ますます減少していくことでしょう。
銀行員
銀行員もまた、AIの進化やキャッシュレス決済の広がり、フィンテックの発達により、今後はなくなってしまうのではないか、と考えられている仕事です。
ライター
大量かつ速報性の高いニュースのような記事はAIによる自動化が進んでいるため、ライターも今後、多くの仕事がなくなる可能性があります。
今後なくなると見込まれている仕事の特徴とは
今後なくなると考えられている仕事の特徴は、主に以下の4点に集約できます。
・単純作業
・機械を動かす仕事
・監視や警備、検品
・販売
いずれも、AIの進化により、自動化を進めやすいという特徴があります。いずれも、一部複雑な判断が必要な部分や、人間と複雑なやり取りが発生する部分には人手が必要ですが、多くは自動化に置き換わると予想されます。
今後もなくならない可能性のある仕事の特徴
逆に、今後もなくならないと思われる仕事の特徴は、以下の通りです。
・人によって結果が違う、感情を読み取る必要がある
・正解がなくマニュアル化・ルーティン化が難しい
・独自性や想像力が求められる
例えば無人化の進むコンビニですが、店舗によっては店員と客との交流の場としての機能を果たしているなど、完全無人化にはできない店舗もあります。人の複雑な感情を読み取り対応する高度なコミュニケションスキルを求められる仕事は、今後も残る可能性が高いでしょう。
自動化技術が進めば、置き換えられる仕事の範囲は増えますが、単純にマニュアル化できない仕事は、今後も人が対応しなければなりません。研究分野や新商品開発など、独自性や想像力が必要な仕事も、簡単には自動化できない仕事です。
技術の進化により働き方が大きく変わる
今後も技術の進化により働き方は大きく変わっていくでしょう。仕事を選ぶ際は、収入面だけでなく、先々のことを考えて、将来的に続けていけるかどうかという点も考慮する必要があります。より良い仕事を見つけ、明るい将来をつかみとってくださいね。
文・藤森みすず
大手Slerにてシステムエンジニアを経験後、フリーランスのライターに。FX・保険・不動産・フィンテックなど、金融に関する記事を多く手掛ける。
(2022年8月2日公開記事)