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円安でも円高でも?外貨預金よりFXが勧められる4つの理由

2022/08/04 16:00

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二十数年ぶりの円安水準の中、遅ればせながら外国為替への投資を考えている人も多いようです。人気の米ドルへの投資では、外貨預金やFX(外国為替証拠金取引)が代表的ですが、初心者であっても外貨預金ではなく、リスクのあるFXをしたほうがいいという意見もあります。なぜなのでしょうか。 理由1 FXは円高・円安のどっちになっても利

二十数年ぶりの円安水準の中、遅ればせながら外国為替への投資を考えている人も多いようです。人気の米ドルへの投資では、外貨預金やFX(外国為替証拠金取引)が代表的ですが、初心者であっても外貨預金ではなく、リスクのあるFXをしたほうがいいという意見もあります。なぜなのでしょうか。

理由1 FXは円高・円安のどっちになっても利益が狙える

FXを勧める声がある理由の一つは、円高・円安のどちらになっても利益が狙えることです。日本の投資家は円を基準に考えるので、基本的には円高の時にドルを買って円安で売ると利益が出るのは分かりやすいでしょう。

ただ逆に円高になるとしても、FXならドルを買って(円を売って)円高になってからドルを売れば利益が出せます。130円で1ドル買って140円で売れば10円利益になります(税金や手数料は除く)。

この点、初心者には「ドルを売ると言っても、持っていないのに売れないのでは?」と思うかもしれませんが、FXならいきなり「売る」ことができるのです。

理由2 FXのほうが手数料が安いことがある

外貨預金では為替手数料、FXでは売買時にスプレッドと呼ばれる手数料がかかりますが、FXのスプレッドのほうが1回の取引にかかる手数料が安いことも、FXが勧められる理由です。

例として、1ドル100円の時に100万円分のドルを買った際の手数料を、あるネット銀行の外貨預金と、ネット銀行のグループであるFX会社のFXで比べてみます。

そのネット銀行は1ドルあたりの手数料が6銭なので100万円分の手数料は600円です。これに対し、同じグループのFX会社でFXをすると、スプレッドが最低で0.09銭(売買する金額によって変動あり)なので、100万円分の手数料は9円となります。

ドルを買う(売る)たびに手数料がかかるので、短期で買ったり売ったりを繰り返す人はFXのほうがお得といえます。

理由3 FXでは毎日スワップポイントがつく

FXなら毎日スワップポイントがつくことも理由です。これに対し、外貨預金は、定期預金にすると金利が上がるため定期預金にする人も多いですが、定期預金は途中解約すると金利が付きません。

ドルを買って円を売ると、「ドルの金利をもらう一方、円の金利を払う」ことになりますが、ドルは円と比べて金利が高いため、そこには差額が生じます。これがスワップポイントです。逆にドルを売った場合(円を買った場合)、円の金利をもらってドルの金利をもらうためマイナスになります。

外貨預金のように、定期預金の期日を待つ必要がないこともFXのメリットです。

理由4 FXなら24時間リアルタイムで取引ができる

外貨預金は、24時間リアルタイムでの対応をしていない場合もありますが、FXは24時間いつでも手続きができます。

例として、三井住友銀行では休日などはリアルタイムで外貨両替ができません。休日にインターネットで手続きをすると、翌営業日の為替レートで取引となります。

為替レートは、休日でも大きく動くこともあるので、いつでもリアルタイムで取引できることは大きなメリットといえるでしょう。

FXにも注意点・デメリットがある

FXのデメリットは、「銀行などに出金するのに時間がかかる」「レバレッジをかけるとリスクが増える」という点です。

外貨預金では、円に戻してすぐに出金できますが、FXだとすぐには出金できません。上で紹介したFX会社の例では、翌営業日に銀行振り込みなので、出勤は早くても翌日です。

また、FXの特徴に、手元にある資金以上の取引ができることがあります(「レバレッジをかける」といいます)。例えば、10万円しかなくてもレバレッジを10倍にすれば100万円分の取引ができるのです(以下、手数料などは除いて試算)。

たとえば1ドル130円の時、円安を予想して13万円を投資するとします。レバレッジをかけていなければ、買えるドルは1000ドルですが、レバレッジを10倍かければ資金は130万円分となり、ドルが1万ドル買えます。

もし予想通り円安になり、1ドル140円になって円に戻した場合、レバレッジをかけていなければ14万円で売れるので、利益は1万円です。しかし、レバレッジが10倍なら、利益は単純計算で10万円になります。

ただし、予想と異なり円高になると損失が生じます。逆に1ドル120円になれば、レバレッジをかけていなければ損失は1万円ですが、レバレッジ10倍なら、当然損失も10倍、10万円のマイナスとなります。

レバレッジをかけると利益も大きくなりますが、損失も増えるというリスクがあるのです。

外貨預金の代わりにFXをすると手数料やリアルタイムでのトレードなどのメリットがあります。外貨預金とFXの違いを理解して、どちらを始めるか考えてみるといいでしょう。

文/編集・dメニューマネー編集部

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