NISA・つみたてNISA

ほったらかし「つみたてNISA」を見直す時の3つのチェックポイント

2022/08/19 10:00

つみたてNISAは積み立てを設定してしまえば自動的に買付が行われるため、「ほったらかし」で大丈夫ですが、1年に1度くらいは状況確認をしたいところです。その場合、どんな点をチェックすればよいでしょうか。 ポイント1 買い付けている商品はこのままでいいか? まずは運用状況を確認し、買い付けている商品がこのままでよいかを考え

つみたてNISAは積み立てを設定してしまえば自動的に買付が行われるため、「ほったらかし」で大丈夫ですが、1年に1度くらいは状況確認をしたいところです。その場合、どんな点をチェックすればよいでしょうか。

ポイント1 買い付けている商品はこのままでいいか?

まずは運用状況を確認し、買い付けている商品がこのままでよいかを考えましょう。

つみたてNISAの運用方法は、同じ商品を同じ金額で買付けることで平均購入単価を下げるというものです。そのため運用成績が思わしくなくても、商品の変更はなるべくしないほうが効果的ですが、変更したほうがいい場合もあります。

それは、経済環境の変化で積立中の商品の将来性に期待できなくなった場合や、同じような内容でより信託報酬の低い投資信託が登場した場合などです。

ポイント2 積立額が家計状況に合っているか?

積立額が現在の家計の状況に合っているかをチェックすることも大切です。

つみたてNISAにかぎらず運用の元手は、すぐに使う予定のない余裕資金でなければなりません。子どもの進学などで支出が増え、今まで通りの積立額では赤字になりそうな場合には減額しましょう。反対に昇給などで家計に余裕ができた場合は、増額を検討します。

つみたてNISAは年間40万円の範囲で、積立額を増やしたり減らしたりできます(金額変更のルールは金融機関ごとに異なります)。見直しの際には、無理なく続けられる最大の金額を設定しましょう。

ポイント3 利用中の金融機関はこのままでよいか?

いざつみたてNISAの口座を開いて投資を始めたものの、「買いたい商品の取り扱いがない」「もっと安い額で投資したい」といった場合は、いっそ金融機関を替えるのも手です。

つみたてNISAの商品ラインアップや最低投資額などは、金融機関ごとに異なります。別の金融機関に乗り換えたほうが有益な資産形成ができるかもしれません。

金融機関の変更は、変更を希望する年の前年の10月から手続きできます。年が明けてからでも手続きできますが、元の金融機関で買付が行われてしまうとその年の変更はできません。

つみたてNISAの買付は自動で行われるため、手続きはなるべく前年のうちに済ませましょう。

長いこと放置するのは良くない

つみたてNISAは短期的な値動きを気にせずにコツコツ続けていく運用方法なので、日常的なチェックは特に必要ありませんが、投資環境や家庭環境が変わったり、金融機関が新しいサービスを始めたりするので、時々見直しましょう。

「放置しすぎて知らないうちに損をしていた」とならないよう、見直すタイミングを決めておくとよいでしょう。

文・松田聡子(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部

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