FX初心者がドル円以外も取引したほうがいい3つの理由

2022/08/22 07:00

FX(外国為替証拠金取引)を始める際に、最も身近なドル円から始める人は多いでしょうが、初心者もドル円だけでなく、ユーロ円の取引もすべきという指摘があります。投資初心者にとっては、取引するペアが増えると、ただただ大変そうに思えますが、ユーロ円の投資もすることにどのようなメリットがあるのでしょうか。 メリット1 複数の通貨

FX(外国為替証拠金取引)を始める際に、最も身近なドル円から始める人は多いでしょうが、初心者もドル円だけでなく、ユーロ円の取引もすべきという指摘があります。投資初心者にとっては、取引するペアが増えると、ただただ大変そうに思えますが、ユーロ円の投資もすることにどのようなメリットがあるのでしょうか。

メリット1 複数の通貨ペアの取引でリスクが分散できる

ドル円だけでなくユーロ円にも投資する最大のメリットは、リスク分散ができることです。もしドル円かユーロ円のいずれかで損失が出ても、もう一方で利益が出せるかもしれません。

メリット2 ユーロ円はスプレッドが狭く、安定している

複数の通貨ペアへの投資にメリットがあるとして、ドル円の次にユーロ円がいい理由は、ドル円の次に取引量が多いため、スプレッドと呼ばれる手数料が少なく、値動きもドル円とかわらないくらい安定していることです。

たとえばSBI FXトレードであれば、ユーロ円のスプレッドは最小0.3銭なので、100万円の取引では30円が手数料となります。他の主要通貨ではポンド円が最小0.68銭、豪ドル円が最小0.4銭となっており、ユーロ円は他通貨と比べて低スプレッドとなっています。

メリット3 円高になると予想するならドル円よりスワップポイントがお得

直近の1カ月程度の値動きでは、ドル円、ユーロ円ともに円高の傾向があり、このまま円高が続くと予想するなら、ドル円よりユーロ円のほうがスワップポイントがお得です。

スワップポイントとは通貨ごとの金利差によってもらえる差額と考えればよいでしょう。たとえばドルを買って円を売ると、「ドルの金利をもらう一方、円の金利を払う」ことになりますが、ドルの金利は円より高いため、差額分をもらえます。

ただし、逆に金利の高い通貨を売った場合、スワップポイントはマイナスになります。ドル売り(円買い)では、円の金利をもらってドルの金利をもらうため、取引している間じゅう(売りポジションを持っている間じゅう)、金利差分がとられ続けます。

円高になると予想する場合、ドルやユーロを売ることになります。円高が進んで買い戻せば利益になるからです。137円で売ったユーロを130円で買い戻せば7円の利益になります。

ただ上で述べたように、売ったユーロを買い戻すまで、スワップポイントが取られ続けます。この点、ユーロの金利はドルよりも低いため、ユーロ円のほうがドル円よりもマイナスになる金額が小さくないのです。

たとえば、2022年8月17日のSBI FXトレードでは、ドル円の売りはスワップポイント-86、ユーロ円の売りは-8でユーロ円のほうがスワップポイントのマイナスが小さくなっています。他社も傾向としては同じです。

ドル円だけでなくユーロ円も始めることで大きな損失のリスクを減らせます。FXを始める際には、ドル円だけでなくユーロ円の取引も考えてみてはいかがでしょうか。

文/編集・dメニューマネー編集部

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