FX(外国為替証拠金取引)は、うまくいけば大きく利益を出せますが、場合によっては大きな損をする可能性もあります。初心者が大きく損をしないで利益を出すには、ルールを守って取引することが大切です。
ルール1 レバレッジは5倍までにとどめる
元手が少なくても投資できる「レバレッジ」がFXの魅力ですが、初心者は5倍までにしましょう。最大で25倍までかけられますが、高レバレッジはリスクが大きく、ちょっと目を話した間に大きな損失を出す危険性があります。
たとえば、ドル円で2022年にレートが最も大きく動いた日に2%ほどでした。もしレバレッジを5倍までにしていれば、損失は最大10%程度に抑えられたことになります。ただ25倍にしていたら、半値になっていたかもしれません。
逆にプラスになる可能性もありますが、初心者は大きな損を出さないことを優先したほうがよいでしょう。
ルール2 損切りは何%という決め方をしない
FXでは、損失を広げないために損切りをする必要がありますが、この時「何%損したら損切り」という決め方はせず、「いくらで損切りする」と額で決めたほうがいいでしょう。
というのも、為替を予想する際、市場の流れが変わりそうな心理的節目や過去の高値安値などが重視されるからです。
たとえば1ドル100円といった節目の金額で市場の流れが変わることがあります。「1ドル100円を超えたら損切り」など、節目の金額から損切りの金額を決めるといいでしょう。
ルール3 通貨ペアは3つまでに抑える
取引する通貨ペアを増やしすぎると経済の情報を追ったり、よく動く時間などをつかんだりするのが難しくなるため、通貨ペアは3つまでにするといいでしょう。
取引所で取引が始まった直後などは為替が活発に動くため、日本、アメリカ、ユーロ圏など活発に動く時間が違うペアの取引で3つに絞ると値動きがつかみやすくなります。
ルール4 ポジションをとる回数をきめる
FXでは買いや売りの注文をして、決済前の状態で保有していることを「ポジション(を持つ)」といい、為替のチャートをながめていると、ついポジションを取りたくなるものですが、ポジションを取るのは明確に自信のある時だけにすべきです。その際、1日3回などの回数を決めるなどして、無駄な取引をしないようにしましょう。
FXに慣れている人の中には、短期で何度もポジションをとって利益を上げる人もいますが、初心者はまず自信のあるパターンを見つける必要があります。チャートに慣れて自信のあるタイミング以外はポジションを取らないことも大切です。
FXは自分で管理できないと大きく損失を出す危険性があります。初心者こそ取引のルールを決めて、損失を抑えながら利益を狙いましょう。
文/編集・dメニューマネー編集部
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