海外の投資先として人気なのはアメリカですが、アメリカ以外の国の株も買ったほうがいいといわれます。アメリカ市場が冷えこむと大きな損失になるかもしれないからで、他の国にも投資する国債分散投資が勧められる理由です。
日本からでも簡単に投資できて、今後の成長が期待できる国・地域はいくつもありますが、最近、「中国」「インド」「ベトナム」の3ヵ国が注目されています。
中国 2033年までにはGDP世界1位に
米国以外で検討しておきたいのは中国です。2033年までにアメリカを抜いてGDP1位になり、その後も経済成長を続けると予想されています。日本でもSBI証券や楽天証券などで中国の個別株を取り扱っているので、簡単に取引できます。
中国では、「上海」「香港」「深セン」の3つの取引所があり、一部の株式は外国人投資家でも買えるようになっています。上海取引所の「上海総合指数」はこの10年では1.5倍程度の成長ですが、2021年までの30年では約10倍という成長をとげています。
コロナ禍でロックダウンなどの対策を取ったことから、物流が乱れ足元の経済についてはよくない情報・ニュースもあります。しかし長期で考えるなら投資対象として検討しておいていいのではないでしょうか。
インド 若年層が多く優秀な人も豊富
インドは中国についで人口の多い国ですが、若年層の人口が多いのが特徴で、2021年の経済成長率は8.4%と高い経済成長率を維持しています。2050年にはGDPでアメリカを抜くという予想もあります。個別株は日本では買えませんが、投資信託の「野村インド株投資」などでインド株へ投資できます。
インドの株価指数「インドSENSEX」はこの10年で約3倍になっており、大きく成長しています。若年層が多いのはつまり労働者が多いということですし、インド出身者グローバルなIT企業でトップを務めることも珍しくないことから、優秀な人材が多いこともうかがえます。
ベトナム 10年で指数は3倍に
ベトナムは2020年と2021年はコロナウイルスの影響もあり、経済成長率が2%程度の低成長でしたが、この10年では平均して6%程度の高成長を記録しています。ベトナム株もSBI証券などの国内証券会社で買えます。
ベトナムの株価指数「VN指数」はこの10年間で約3倍に成長しており、まだまだ市場規模が小さいことから成長の余地があるといわれています。ベトナムの取引市場はハノイとホーチミンがあります。
アメリカ株はともかく、それ以外の国の株式は、すべての国内証券会社で等しく買えるわけではありません。まず口座を持っている証券会社が、それぞれの国・地域の個別株を取り扱っているか確かめましょう。もし取り扱いがないなら、投資信託へ投資するか、取り扱いのある証券会社で口座を開設するとよいでしょう。
文/編集・dメニューマネー編集部
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