投資をこれから始めようという人には、スマートフォンでの取引に特化したスマホ証券が勧められます。代表的なサービスに、ネオモバ（SBIネオモバイル証券）、大和証券グループのCONNECT（コネクト）、LINE証券、PayPay証券などがあります。スマホ証券のメリット、初心者が注目したい理由は大きく3つあります。

理由1　スマホアプリの操作が簡単

スマホ証券の最大の特徴は、説明書などを見なくても始められる、使いやすいアプリが提供されていることです。画面はシンプルで見やすく、買いたい銘柄を選んで数量を入力する程度の簡単な操作で取引できます。

スマホ証券とよく比べられるネット証券では、スマートフォンでも高度なトレーディングツールなどが搭載されており、知識がある人には使いやすいですが、これから投資を始める初心者には、かえって難しく感じられることがあります。

理由2　1株から買え、数百円など少額から投資ができる

日本株に投資する際、基本は100株からですが、スマホ証券なら1株から買えるところも多いですし、数百円から数千円で投資を始められます。

たとえ1株が1000円でも、100株では10万円必要ですが、1株なら1000円で済みます（手数料除く）。スマホ証券ならお小遣い程度の資金で始められるので、損をしても大きなダメージにはならないでしょう。

なおネット証券でも100株未満から買えるサービスもあります。

また、1単元に満たなくても株数に応じた配当をもらえるので、同じ銘柄をコツコツ買い足していくのも楽しみの1つです。

理由3　取扱銘柄が絞られていて迷いづらい

ほとんどのスマホ証券では銘柄を絞り込んでいるので、迷わなくて済みます。なお取り扱う運用商品と銘柄は各社で異なり、たとえば、PayPay証券では国内株式と米国株式の銘柄数の合計が約300銘柄と、日米を代表する優良企業を厳選しています。

投資経験者なら「選択肢が少ない」ことはマイナス要因かもしれませんが、未経験者はたくさん選択肢がありすぎても困るものです。人気の銘柄を証券会社が選んでくれており、なじみのある有名企業ばかりなので、初心者にも選びやすいと言えます。

投資の知識や経験のない初心者でも始められるスマホ証券で投資に慣れたら、大手ネット証券などに口座開設してもよいでしょう。

文・松田聡子（ファイナンシャル・プランナー）
編集・dメニューマネー編集部

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