宝くじが当たったら、非課税だけど〇〇税がかかるかも…宝くじを買う前にチェック!

2022/12/12 11:00

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宝くじが当たったら注意して!知らないと税金がかかることがあるかも!宝くじの種類は?宝くじとはあらかじめ決められた組・番号のくじを購入し、抽選で選ばれた組・番号と一致すると当選金が受け取れるというものです。宝くじにはたくさんの種類があり、年に5回発売されるジャンボ宝くじ、スクラッチを削ってその場で当選がわかるスクラッチ、

宝くじが当たったら注意して!知らないと税金がかかることがあるかも!

宝くじの種類は?

宝くじとはあらかじめ決められた組・番号のくじを購入し、抽選で選ばれた組・番号と一致すると当選金が受け取れるというものです。

宝くじにはたくさんの種類があり、年に5回発売されるジャンボ宝くじ、スクラッチを削ってその場で当選がわかるスクラッチ、自分で数字を選ぶ「ロト」「ビンゴ5」「ナンバーズ」、自分で絵柄を選ぶ「着せかえクーちゃん」などがあります。

宝くじ購入経験者は約75%

2019年4月に実施された(一財)日本宝くじ協会の調査によると、過去に1度でも宝くじを購入したことがある人は74.5%という結果になりました。そこから推定される宝くじ購入経験者数は約7,888万人とされており、多くの方が宝くじを購入した経験があると考えられます。

宝くじの当選金は非課税

宝くじの当選金は非課税。つまり税金はかからないと、「当せん金付証票法」の十三条に定められています。これは宝くじの収益金が、すでに少子高齢化対策や防災対策、公園整備、教育・及び社会福祉施設の建築改修などに役立てられているためです。

そのため、宝くじで大きな金額に当選しても、大半を税金で支払って手取りが少なくなるということはありません。

当選金を他人に渡すと贈与税の対象になる

注意点として、宝くじの当選金を家族や知人などに110万円を超える金額で分配したとき、当選金を受け取った人に贈与税がかかります。

【贈与税とは】
その年の1月1日から12月31日の間に財産を受け取った場合、その合計金額から基礎控除額110万円を差し引いた残額に贈与税がかかります。贈与税の税率は、10~55%(その他控除もあり)と高めに設定されています。仮に500万円を夫から妻に贈与した場合、税額は53万円。手取りは447万円になってしまいます。

相続税の対象になることも

当選した人が財産を残して死亡した場合は、相続税の対象になることもあります。

相続税は法定相続人の人数や、その他にどのような財産を保有しているかによっても変わります。困った際には、税理士に相談しましょう。

文・金子賢司
立教大学法学部法学科卒業後、生命保険会社や損害保険会社など東証一部上場企業で10年間サラリーマンを務める。業務中の交通事故をきっかけに企業の福利厚生に興味を持ち、社会保障の勉強を始める。以降、ファイナンシャル・プランナーとして活動し、個人・法人のお金に関する相談、北海道のテレビ番組のコメンテーター、年間毎年約100件のセミナー講師なども務める。

(2022年11月28日公開記事)