ドイツ、スペインに逆転勝利したサッカー日本代表だが、クロアチアに敗れ、悲願のベスト8入りはならなかった。日本代表の健闘を称えるとともに、株式市場がどう反応したか記憶しておきたい。2023年3月のWBC、2023年9月のラグビーW杯、4年後のサッカーW杯を見る上で参考になりそうだ。
過去のW杯は決勝トーナメントで負けると日本株が大幅安
過去3回の決勝トーナメントで負けた翌営業日は、日経平均が下がるジンクスがあった。
2002年韓国・日本では6月18日にロシアに0−1で敗れ19日は364円(2.4%)安の1万476円。2010年アフリカでは6月29日にパラグアイに0−0ながらPK負け188円(2.0%)安の9,383円。
2018年ロシアでは7月2日ベルギーに2−3で破れ同日492円(2.2%)安の21,811円。いずれも2%を超す大きな下げだった。
今回は負けながらも初めてのプラス反応となり、12月6日の日経平均は65円(0.24%)高の2万7,885円で引けた。
本命のサイバーエージェントは試合ごとに乱高下
W杯、五輪など大きなスポーツイベントでは、スポンサー、スポーツ用品、ユニフォーム、スポーツバーなど特需が期待される関連銘柄が株式市場で話題となる。
今回最も注目されたのはサイバーエージェント <4751> だ。
多くのテレビ局が放映費の値上がりなどで、日本戦を中心に番組を編成したのに対し、サイバーエージェントが運営するABEMA TVでは全試合の無料放映を決めた。スペイン戦での1日のABEMAの視聴者数は1,700万人を超えABEMA史上最高を記録している。アカウント数増、知名度向上など、ABEMAの今後の展開が期待できそうだ。
サイバーエージェントの株価は、11月23日の初戦ドイツ戦に2−1で逆転勝利すると、24日は6.9%高、25日も3.8%高と買われた。
しかし、27日夜にコスタリカに0−1で破れると、28日には7.6%安と急落。12月2日早朝にスペインに逆転勝ちすると4.0%高と再び急騰。12月6日のクロアチア戦後は4.1%安と売られた。試合の結果を見ながら乱高下した。
今後大きなスポーツイベントで注目したい銘柄 ハブやミズノ、アシックスなど
英国風パブの「HUB」などのスポーツバーを運営するハブ <3030> も顧客増、ビール売上増などの特需が期待される関連銘柄として注目された。
ドイツ戦翌日の24日10.5%高、25日12.7%高と急騰。コスタリカ戦後の28日には17.5%安と急落したが、スペイン戦後の12月2日には7.0%高と再び買われた。コスタリカ戦後の5日には6.2%安と急落している。
ハブの株価を見ると、2018年のロシアW杯時、2019年の日本でのラグビーW杯時などに株価が急騰する習性がある。大きなスポーツイベントでは注目しておきたい銘柄の一つとなっている。
その他、スポーツ用品のミズノ<8022>、アシックス<7936>、スポーツ用品販売のゼビオホールディングス<8281>などが、関連銘柄として言えるだろう。
2023年は、3月にワールド・ベースボール・クラッシック(WBC)、9月にラグビー・ワールドカップがあるだけに注目しておきたい。
文/編集・dメニューマネー編集部
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