「ニチレイ <2871> 」といえば冷凍食品。看板商品の「特から」は、冷凍唐揚げカテゴリー売上No.1となり、不動の人気商品です。同社は加工食品事業のほかに低温物流事業を手掛け、冷蔵倉庫数は日本トップシェアで、保管能力は155万トンにのぼります（日本冷蔵庫倉庫協会2021年11月資料）。冷蔵・冷凍技術を活かした事業をする「ニチレイ」ですが、何かの略称です。

一体、「ニチレイ」は何の略でしょうか。

「ニチレイ」は日本の冷凍食品トップシェア

「ニチレイ」は、旧社名の日本冷蔵の略称です。1985年2月に、それ以前から親しまれていた愛称を社名としました。

同社の始まりは、第2次世界大戦のさなか、日本政府が食料（水産資源）を取りまとめる目的で作った帝国水産統制株式会社です。敗戦後の1945年に、社名を日本冷蔵株式会社に改め、冷力を基盤とする民間の総合食品企業として再スタートを切りました。

1954年発売の茶碗蒸しは、日本初の調理用冷凍食品で、凍っている具入りの卵液を食べるときに流水で解かし、器に入れ替えて蒸すというものでした。その後、冷凍食品事業を給食や家庭、事業者向けへと広げ、現在は冷凍食品売上高が2,386億円と国内トップシェアとなっています（冷食日報2022年8月12日掲載）。

「本格炒め炒飯」はギネス記録を保持

「本格炒め炒飯」は、冷凍炒飯カテゴリーの累計販売金額で20年連続売上No.1を誇り、2020年度には冷凍炒飯ブランドとしてギネス世界記録で世界No.1の認定を受けました。

文/編集・dメニューマネー編集部

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