冬の暖房の「電気代」が気になる人も多いでしょう。”部屋全体”を暖める器具と、”部屋の一部“を暖める器具に分けて比べると、どれくらい電気代が違うのでしょうか。
「部屋全体」を暖める器具の電気代
まず“部屋全体”を暖めるエアコン、ファンヒーター、オイルヒーターの1時間あたりの電気代です。有名メーカーのいくつかの機種のデータから、目安を確かめましょう。
暖房器具(メーカー・機種) 1時間当たりの電気代
エアコン(シャープ AY-P25N) 19.375円
ファンヒーター(シャープ HX-RS1) 32円(強)/15円(弱)
オイルヒーター(デロンギ RHJ35M0812-DG)
16.1円
(各社ウェブサイトのデータから筆者作成)
部屋の温度や設定温度によっても変わりますが、通常の使用ならファンヒーターが最も電気代が高く、次に高いのがエアコン、最も安いのがオイルヒーターのです。
オイルヒーターは1時間当たりの電気代は安いですが、暖まるのに時間がかかり、長時間使うのでなければ、電気代が高くなると考えられます。反対にファンヒーターやエアコンはすぐに暖まるというメリットがあります。
一部を暖める設備の電気代
次に、“部屋の一部”を暖めるこたつ、ホットカーペット、電気ストーブの電気代も見てみましょう。
暖房器具(メーカー・機種) 1時間当たりの電気代
こたつ(山善 NCK-80601) 2.3円(強)/0.945円(弱)
ホットカーペット(山善 YWC-182F) 1.9円(強)/1.2円(中)/0.7円(弱)
電気ストーブ(アラジン CAH-1G9C)
12.4円(強)/6.2円(弱)
(各社ウェブサイトのデータから筆者作成)
電気ストーブが圧倒的に高く、こたつとホットカーペットはそれほど大きくは変わらないようです。
ただ、電気ストーブは暖まるのが早いため、すぐに暖まりたいときは電気ストーブ、ゆっくりでもいいときは、こたつやホットカーペットを使うとお得です。
1日8時間使った時の1ヵ月のこたつとエアコンの電気代はいくら?
比べた電気代を見ると、“部屋全体”を暖める暖房器具は、“一部”を暖める暖房器具よりも電気代が高いことが分かります。
自分一人が暖まりたいときは“一部”を暖める器具、家族など複数の人が暖まりたいなら“部屋全体”を暖める暖房器具といった使い分けをするとお得です。
たとえば、1日に8時間使った場合の1ヵ月の電気代を、エアコンとこたつで比べます。
エアコン……19.375円×8時間×30日=4650円
こたつ……2.3円×8時間×30日=552円(強モード)
このように、エアコンとこたつでは毎月4000円以上の差が出ます。必要に応じて使い分けることで、大きな節約になります。
最近では、ここに取り上げた器具以外にも、新しいタイプの暖房器具もあります。また中には風が生じてほこりが舞うものもあります。いずれも電気を使うため火事になったり、やけどをしたりする危険性もあります。電気代だけでなく、そうした点も踏まえて、自分にあった器具を選びましょう。
文/編集・dメニューマネー編集部
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