「金利スワップ」金利変動リスクを回避するデリバティブ

2022/12/16 19:00

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「金利スワップ」とは、金利を対象としたデリバティブ(金融派生商品)で金利変動リスクを回避するための取引です。 代表的なのは、同じ通貨同士の「固定金利」と「変動金利」を交換する取引です。元本の交換は行われず、当事者間で想定元本を元に算出された利息部分のみを一定期間お互いに交換します。取引所外での直接取引(相対取引)で、期

「金利スワップ」とは、金利を対象としたデリバティブ(金融派生商品)で金利変動リスクを回避するための取引です。

代表的なのは、同じ通貨同士の「固定金利」と「変動金利」を交換する取引です。元本の交換は行われず、当事者間で想定元本を元に算出された利息部分のみを一定期間お互いに交換します。取引所外での直接取引(相対取引)で、期間や条件などは当事者間で取り決めます。

金利スワップで金利変動リスクを回避する

一般的に企業が変動金利で借り入れしている場合、将来的に金利が上昇すれば借入金利の負担が増加するリスクがあります。

借入金利の負担が増えるのを避けるために、企業と銀行などの取引相手と金利スワップを使って、変動金利と固定金利の金利部分のみ交換を行います。

企業は、借入先へ変動金利を支払い続けますが、スワップの取引相手から変動金利を受け取り、取引相手に固定金利を支払う取引が成立しているため、企業の借入金利は、実質的に変動金利から固定化されたことになります。そのため、金利上昇時も借入コストが上がるのを避けられるのです。

金利スワップは、固定金利と変動金利の組み合わせ以外に異なる種類の変動金利同士の交換などもあります。【お金の単語帳】