日本初の銀行は、1873年に東京・日本橋で営業を始めた第一国立銀行(現みずほ銀行)です。以来、銀行はお金の保管や管理さらに融資業務を担っています。近年は超低金利が続いており、個人が住宅資金を、会社は事業活動のために、積極的に融資を受けています。しかし、状況によっては「リスケ」が必要になることもあるようですが、この言葉の詳しい意味を知っていますか。
「リスケ」は個人も会社も対象
「リスケ」は、リスケジュール(reschedule)の略語です。一般的には、予定をしていた計画や日時を変え、仕切り直す意味で使われています。銀行では、融資の返済計画を見直すことを指します。個人や会社は、銀行から受けた融資の返済に苦しくなった場合、返済金額や期間を返済可能な計画に変えることができます。
「リスケ」のメリットは、借り換えよりも費用がかからない点です。借り換えは、すでに借り入れている分の全額返済手数料や新規の事務手数料などが生じますが、「リスケ」にはそのような費用がかかりません。また、会社の場合は経営を立て直しするための時間的な猶予ができる点もメリットです。
一方で、デメリットは新規の融資を受けづらくなったり、返済期間が長期になった分の利息が増えたりすることです。
長引くコロナ禍で「リスケ」が増加
金融庁は、金融機関が「リスケ」をおこなった実績を明らかにしました。2020年3月10日から2021年3月末における中小企業者のリスケ申込み件数は、銀行分が約44万件で実行率は99.0%でした。全国の中小企業数は367万4000社ですので、かなりの申込み件数であることがわかります。
金融庁は、会社が経営改善計画を金融庁の指針どおりに作れば、引き続き円滑な資金供給や貸付条件などの変更に努めるよう金融機関へ要請しています。
文/編集・dメニューマネー編集部
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