NISA・つみたてNISA

「つみたてNISA」でやりがちな失敗!間違った運用で損することに

2022/12/15 10:00

つみたてNISAにはさまざまなメリットがあり、その例として「最長20年間、運用で得た利益に税金がかからない」「最低100円から投資できる」「いつでも解約してお金を引き出せる」といったものがあるが、使い方を間違えると大損してしまう可能性がある。どのような失敗パターンがあるのだろうか。 失敗1 金融機関を慎重に選ばなかった

つみたてNISAにはさまざまなメリットがあり、その例として「最長20年間、運用で得た利益に税金がかからない」「最低100円から投資できる」「いつでも解約してお金を引き出せる」といったものがあるが、使い方を間違えると大損してしまう可能性がある。どのような失敗パターンがあるのだろうか。

失敗1 金融機関を慎重に選ばなかったため思いどおりに運用できない

つみたてNISAをできるだけ早く始めたい」という気持ちから、NISA口座を開設する金融機関をよく検討せず、思いどおりの運用ができないケースもある。NISA口座は1人1つしか持てず、開設する金融機関によって特徴が違うので慎重に選ぶ必要がある。

後悔しがちなのが、金融商品のラインナップだ。つみたてNISAの対象商品は216銘柄(2022年12月時点)あり、例えばネット証券だと対象商品のほとんどを取り扱っている。しかし、銀行などでは数種類しか取り扱っていないことがある。

銀行などは口座開設や購入手続きのサポートが手厚いといった特徴もあるため、一概にネット証券や銀行のどれがよいとはいえないが、自分に合った金融機関を選ぼう。

失敗2 年の途中からでも満額積立できることを知らない

つみたてNISAでは、ひと月あたり3万3333円、年間で40万円が積立の上限になっているが、仮に6月など年の途中から始めても、増額設定(ボーナス設定)をすれば月の積立金額を上乗せして40万円の枠を使い切れる。しかし、これを知らずに「投資枠をフルに活用できなかった」というケースがある。

つみたてNISAでは、使わなかった投資枠を翌年に繰り越せない。無理に満額積立をする必要はないが、始めた年から満額きっちり積み立てたいなら増額設定を活用したい。

ただ、増額設定はどの金融機関にもあるわけではないので、あらかじめ確認しておこう。

失敗3 安易に他の金融商品にスイッチングしてしまう

スイッチングとは、これまで積み立てていた商品を売り、そのお金で別の商品に買い換えることだ。つみたてNISAでもスイッチングはできるが、スイッチングしても一度使った非課税枠が復活することはないので注意したい。

例えば、ある年の途中まで商品Aに30万円を積み立てていたものの、他に魅力的な商品Bが見つかり、それまでに積み立てていた30万円分をスイッチングしようとしたとする。

しかし、つみたてNISAのルール上、年間の投資枠40万円のうち30万円分はすでに消費したことになるので、その年に他の商品を買えるのは10万円までだ。

非課税枠を無駄なく使うには、別の商品を買いたくなった時にスイッチングするのではなく、新たに積み立てる分から別の商品に切り替えたほうがよい。

文・廣瀬優香(フリーライター)
編集・dメニューマネー編集部

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