孫が原因で老後破産する人が「お金をかけすぎてる」3つのこと

2022/12/17 08:00

孫へ贈り物をしたり、お小遣いをあげたりしているうちに生活費が足りなくなり、老後破産に陥るリスクがあります。ついやってしまいがちな行動や習慣を見直し、孫が原因の老後破産「孫破産」を防ぎましょう。 1 日常的にお金を出すことが多い 食事や旅行、プレゼント、お小遣いなど、孫のためにお金を出すことが多い人は要注意です。1回あた

孫へ贈り物をしたり、お小遣いをあげたりしているうちに生活費が足りなくなり、老後破産に陥るリスクがあります。ついやってしまいがちな行動や習慣を見直し、孫が原因の老後破産「孫破産」を防ぎましょう。

1 日常的にお金を出すことが多い

食事や旅行、プレゼント、お小遣いなど、孫のためにお金を出すことが多い人は要注意です。1回あたりの金額が小さくても、積み重なると大きな出費になります。

1ヵ月単位、半年単位で、子や孫のためにどのくらいお金を出しているか計算してみましょう。それが10年、20年と続くことを考えると、金額のインパクトが大きいことに気づきます。

わが子が孫の顔を見せに来てくれるのは、嬉しいものです。だからといって、いつもお金を出していると「もらって当たり前」という感覚になり、ありがたみも薄れてしまいます。

子や孫にお金を使うときは、メリハリが大切です。お金を出す頻度を減らし、ここぞというときに上限を決めてお金を出すようにしましょう。

2 お祝い事への出費を惜しまない

お祝いの気持ちを込めてお金を包むことは大切ですが、金額が高すぎると孫破産の原因になりかねません。

孫が生まれると出産祝いやお宮参り、初節句、七五三など、お祝い行事がたくさんあります。「マイホームの購入・新築時に資金を援助したい」と考える人もいるでしょう。

退職金が入って貯金に余裕があると、ついお祝い金をはずみたくなるのも分かります。しかし高額のお祝いは、受け取る側を委縮させてしまうこともあります。また、両家でお祝い金に差があると、いさかいの原因にもなります。

家族円満のためにも、長い老後生活に備えるためにも、両家ですり合わせつつ妥当な金額を包みましょう。

3 親子でお金の話をする習慣がない

孫の両親(自分の子供)とお金の話をする習慣がない場合、「少ないと思われたら嫌だ」と、ついあれもこれもとお金を出してしまいがちです。お金の話をタブー視せず、親子でざっくばらんに話すことも、今の時代には必要です。

たとえば、マイホームの資金援助では「このくらいまでなら援助できる」とあらかじめ上限を伝えたり、こまごまとした出費については「自分たちの分は自分たちで負担してほしい」と伝えたりして、境界線を引きましょう。

最初は伝えにくいかもしれませんが、かえってお金にまつわるトラブルを防ぐことにつながり、子ども世帯と長く良好な関係を続けられるはずです。

子や孫がかわいいと思うのであれば、自分たちの将来の生活とも真剣に向き合い、節度のあるお金の使い方を心がけましょう。

文・木崎 涼(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部

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