2003年に政府が「貯蓄から投資へ」のスローガンを掲げてから、株式を資産形成の一つに取りいれる人が増えています。しかし、株式投資には値動きが避けられません。株価は、需給関係、国の政策、さまざまなニュースなどで上がったり、下がったりします。ときには「ぼける」こともあるようです。この「ぼける」、相場のある状態を表していますが、詳しい意味を知っていますか。
「ぼける」は「しまる」の反対語
「ぼける」は、上がり基調だった株価がいくらか下がってきている様子です。株価は、好決算や新製品の発売など良いニュースが出たときは、上がりやすくなります。
しかし、上がり続けることはなく、ひと通り買いが入ると、その後は安くなったり、取引が少なくなったりします。この状態が「ぼける」です。株価がどちらの方向へ動くのか判断に悩むため、買うのを見送る人が増えて、株価が下がりやすくなります。
また、同じような意味合いで「だれる」という言葉も使われています。「ぼける」「だれる」に対して「しまる」は、活気が戻り少し上がり気味になってきている状態です。
日本の全人口の21.1%が投資をしている
日本人の証券保有率は、近年増えつつあります。野村総合研究所 <4307> が3年ごとに行っている「生活者1万人アンケート」によると、2021年には投資をしている人は全人口の21.1%を占め、およそ1,470万人にのぼることがわかりました。
特に、25〜29歳の若年層は3年前に比べて11.3%増の17.9%にまで上がっています。同じく30~39歳代は5.6%増の19.1%と、両年代とも割合を大きく増やしています。
証券保有率が上がっている理由は、政府や企業が投資しやすい環境づくりをおこなってきたからです。
たとえば、iDeCoは2017年から基本的に60歳未満のすべての人が加入できるよう、対象者を広げました(専業主婦、企業年金加入者、公務員含む)。2014年には非課税制度NISAがはじまり、2024年からは非課税枠の増額を予定しています。
文/編集・dメニューマネー編集部
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