2022年は急激に円安ドル高が進んだ一年でした。毎年12月に発表される「新語・流行語大賞」に「悪い円安」がノミネートされたのも、記憶に新しいところです。
「悪い円安」といわれる原因は、円安により海外からの輸入コストが高騰し、商品価格の値上がりしていることなどからです。
2022年に為替が最も「円安ドル高」だった月は、何月だったのでしょうか。
(1) 1月
(2) 6月
(3) 10月
為替介入が実施されるも24年ぶりの円安に
2022年1月は平均114円台だった円相場も、徐々に円安ドル高が進行し9月には140円台に突入し、その後も円安の勢いは止まりませんでした。正解は(3)の10月です(2022年12月18日まで)。
円相場は、2月にロシアがウクライナへ侵攻し始めたころから円安ドル高が進みだし、3月には120円台となるも加速は止まらず、7月は24年ぶりの安値139円台になりました。
9月22日に政府・日銀による為替介入も行われ、一時は円安の進行も緩やかになりましたが、10月20日には1ドル=150円を超える事態となりました。
円安ドル高はアメリカと日本の金利の差が広がることで生じますが、今回はアメリカの中央銀行FRB(連邦準備制度理事会)による利上げや、ウクライナ情勢の影響が大きいといわれています。
原材料高騰や円安の影響で相次ぐ値上げ
ロシアによるウクライナ侵攻や長引く円安の影響で、原材料や原油の価格が高騰しました。そのため、2022年は食品や加工品、ガスや電気などの光熱費など、生活に欠かせないものの値上げが相次ぎました。
特に10月は食料品・菓子など、6500品目以上が一気に値上げとなり、値上げ率は平均16%にものぼっています。帝国データバンクによると、2022年の1年間に行われた値上げは全部で2万品目にもなり、2人以上世帯の家計の負担は1年間で6万8,760円も増加すると試算されています。
文/編集・dメニューマネー編集部
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