「マイナ保険証」の注意点!病院に行くときの交通費が控除の対象になることも?

2022/12/25 10:00

マイナ保険証なら1年間の医療費をネットで確かめられますが、病院や薬局でもらうレシートや領収書をなくすと、医療費控除を申請するときに金額が分からず困ることがあります。控除の対象になる費用すべてをネットでチェックできるわけではないからです。金額がわからないと控除を受けられず、税金が高くなってしまいます。 自由診療分やドラッ

マイナ保険証なら1年間の医療費をネットで確かめられますが、病院や薬局でもらうレシートや領収書をなくすと、医療費控除を申請するときに金額が分からず困ることがあります。控除の対象になる費用すべてをネットでチェックできるわけではないからです。金額がわからないと控除を受けられず、税金が高くなってしまいます。

自由診療分やドラッグストア購入分はマイナポータルに表示されない

保険診療分はマイナポータルの医療費通知情報に表示されますが、自由診療分は表示されません。また、ドラッグストアで薬を買った場合も、レジで購入者情報とマイナンバーの紐づけを行うわけではないので、マイナポータル連携の対象外です。

医療費の額がわからないと申告できず、税金が高くなるので、レシートや領収書は大切に保管しておきましょう。自由診療は全額自己負担なので高額になりますが、医療費控除を受ければ返金額も大きくなる場合があります。

例えば歯の矯正なら、美容目的だと医療費控除の対象外ですが、不正咬合の歯列矯正なら対象です。自分だけでなく、子どもの矯正費用のように家族分の医療費も控除の対象になります。

医療費以外でも医療費控除の対象になる費用がある

病院に行くときの交通費も医療費控除の対象ですが、バス代や電車代でいくら払ったのかはマイナンバーとは紐づかず、マイナポータルの医療費情報に載りません。

病院への交通費は、思いのほか金額が大きくなることがあります。確定申告のときに金額が分からず慌てないように、金額をメモしておきましょう。

タクシー代も、やむを得ず使った場合は控除の対象になります。病状から見て急を要する場合や、公共交通機関が動いていない夜間に体調を崩してタクシーで病院に向かう場合は、医療費控除の対象です。

会社員なら、一般的に医療費が年間10万円を超えると医療費控除で税金が安くなります。翌年に確定申告をすれば払い過ぎた税金が戻るので、忘れずに手続きをしましょう。

文・大垣秀介(マネーライター)
編集・dメニューマネー編集部

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