冬は年間で最も電気代が高くなりやすいため、この時期にさまざまな節約術を取り入れる人は多いが、その中には意外と見落とされがちなものもある。冬だからこそやるべき節約術を、電化製品ごとに見てみよう。
エアコン暖房──サーキュレーターや加湿器の併用で設定温度を下げる
エアコン暖房の設定温度を1度下げると10%の節電効果があるとされるが(一般財団法人省エネルギーセンター調べ)、寒さを我慢せず設定温度を下げるには、サーキュレーター(扇風機)や加湿器を使うとよい。
暖かい空気は室内の上部に、冷たい空気は下部に溜まりやすい。エアコンを運転している時に、サーキュレーターの首を上に向けて天井付近に溜まった暖かい空気をかき混ぜれば、部屋全体が効率良く暖まり、節電につながる。
また、加湿器はエアコンによる乾燥を防ぐために使う人が多いが、実は節電にもなる。部屋の湿度が上がると、実際の温度よりも暖かく感じ、エアコンの設定温度を上げずに済むからだ。
室内で快適な湿度は40~60%とされている。加湿器、エアコンや空気清浄機の加湿機能、洗濯物の部屋干しなどを活用して湿度を保とう。
電気カーペット──下に保温効果を高めるものを敷いて暖房効率アップ
電気カーペットの下に保温効果を高めるものを敷くことも、節約につながる。
あまり保温効果がないシーツなどではなく、保温シート(断熱マット)や段ボールなどを敷くと暖房効率が上がり、低い設定温度でも暖かさを感じられるからだ。
設定温度を低くすると、どれくらい節約になるのだろうか。
たとえば、3畳用で設定温度を「強」から「中」にした場合(1日5時間使用)、年間約5,000円の節約になる(省エネルギーセンターのデータをもとに1kwh=27円で算出、以下同様)。
電気こたつ──湯たんぽを入れると電源を入れずに済むことも
電気こたつは、数ある暖房器具の中でも1時間あたりの電気代が安いが、湯たんぽを入れて使えばさらに節約できる。
その日の気温によっては、こたつの電源を入れなくても、湯たんぽだけで内部が十分暖かくなるだろう。
冷蔵庫──設定温度を「強」から「中」や「弱」にする
冷蔵庫は周りの温度の影響を受けやすいため、寒い冬の時期は、設定温度を「強」から「中」や「弱」にしても十分に冷やせることが多い。
具体的にどれくらいの節約になるかは条件によって変わるが、たとえば周辺の温度が22度で、設定温度を「強」から「中」にした場合、年間でおよそ1,700円を節約できる。
「知らなかった」「知っていたけどできていなかった」という節約術があれば、この冬にぜひ取り入れてほしい。
文・廣瀬優香(フリーライター)
編集・dメニューマネー編集部
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