何の略?「ゼリア」──【経済・金融の略語】

2023/03/22 08:00

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「その痛みに、コンドロイチン」のCMでおなじみの「ゼリア新薬工業 <4559> 」。主力商品は、発売から50年以上経つ関節痛・腰痛治療薬コンドロイチンシリーズと、滋養強壮剤ヘパリーゼシリーズです。医療用医薬品の分野も好調で、消化器系治療薬が国内外で売上を伸ばしているゼリア新薬工業ですが、「ゼリア」は何かの略

「その痛みに、コンドロイチン」のCMでおなじみの「ゼリア新薬工業 <4559> 」。主力商品は、発売から50年以上経つ関節痛・腰痛治療薬コンドロイチンシリーズと、滋養強壮剤ヘパリーゼシリーズです。医療用医薬品の分野も好調で、消化器系治療薬が国内外で売上を伸ばしているゼリア新薬工業ですが、「ゼリア」は何かの略称です。

一体「ゼリア」は何の略でしょうか。

「Zeria」のZは勝利の象徴

「ゼリア」は、英語で“老年医学”を表す“Geriatrics(ゼリアトリックス)”の略語です。本来のつづりはGですが、Zに置きかえて「Zeria」としています。日露戦争の際、日本軍が勝利するたびにZ旗を掲げていたことから、Zは勝利の象徴といわれ、大成功を収めるという願いを込めて、社名にZが使われています。

ゼリア新薬工業といえば、商品名にもなっているコンドロイチンですが、これは軟骨に多く含まれる多糖類の一種。おもな働きは、体内や皮膚の水分量コントロールや、痛みの原因となる物質の働きを抑えて痛みを和らげることです。

コンドロイチンは副作用のない頭痛薬として開発された成分。ゼリア新薬工業は、1955年に前身の株式会社ゼリア薬粧研究所がコンドロイチン配合の化粧品を売り出し、1959年からは医薬品として販売をしました。

医療用の医薬品事業が海外で堅調

同社の柱は、ヘパリーゼシリーズなどのコンシューマーヘルスケア事業と医療用医薬品事業です。

医療用医薬品事業では、強みである消化器領域(胃潰瘍や便秘など)の治療薬などを国内外で売りだしています。近年は、海外企業との提携やM&A を積極的におこない、海外での売上が増えたことで、2022年4〜9月期の純利益は前期比88.7%増の39億9,000万円に上方修正しています。

文/編集・dメニューマネー編集部

(2022年12月27日公開記事)

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