住居を選ぶ際、「賃貸か購入か」は長年、答えの出ないテーマで、それぞれの立場からメリット、デメリットがたくさん挙げられてきました。しかし、「人生100年時代」とされる今だからこそ考えるべき、メリット・デメリットが生まれています。
賃貸派がこれから注意すべきデメリットは?
賃貸と購入にはそれぞれメリットやデメリットがありながらも、「結局、生涯コストは実はあまり変わらない」とも言われてきましたが、時代の変化による落とし穴があります。
というのも、これは平均寿命をいま現在の85歳前後を前提にしているからです。
最近いわれているように、人生が100年続くとすると、さらに25年間分、住宅費がかかることになります。この点、家を購入してしまえば、支払いを終えるとその後の住居費はかからないので、寿命が伸びても変化はありません。
また、“賃貸派”が注意しなければいけないのは、生涯コストだけではありません。高齢になると賃貸住宅を借りづらくなるという点です。高齢者は収入も低く、病気や死亡のリスクが高いため、審査に通らないことはよくあります。
100年時代に「購入」することにもデメリットはある
とはいえ、“購入派”にも100年時代だからこそ注視すべきデメリットがあります。
まず支払いを終えても、老朽化や被災などで家が傷むかもしれないこと、メンテナンスしたり、修繕費を払ったりする必要があることです。家賃はかかりませんが、こうしたコストはのしかかります。
次に、固定資産税も毎年かかるので、寿命が伸びて家に住まう期間が伸びれば、その分、払い続けなければいけません。
こうした「購入のデメリット」はそのまま「賃貸のメリット」ともいえます。こうした手間や費用は、賃貸では借り主ではなくオーナーの負担だからです。
賃貸と購入それぞれに、寿命が長くなった今ならではのメリット、デメリットが生じています。古くから言われていることだけで考えるのではなく、時代やライフスタイルの変化を踏まえた家選びをしましょう。
文/編集・dメニューマネー編集部
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