「インティマシー・コーディネーター」は、アメリカの「#MeToo」運動をその存在が機に広まった職業です。海外では、2018年頃から映画やテレビの撮影現場で活躍しています。
日本映画での初めて起用された作品は、2021年4月公開、水原希子さん、さとうほなみさんダブル主演のNetflix映画『彼女』とされています。
国内外で何かと注目の「インティマシー・コーディネーター」ですが、詳しい意味を知っていますか。
2022年ユーキャン新語・流行語大賞にもノミネート
「インティマシー・コーディネーター」は、映像制作の現場でインティマシー・シーンを撮る際に、監督と俳優の間で具体的な演出について条件や合意を取り付ける調整役です。
インティマシー(intimacy)とは本来、親しさ、親密さといった意味ですが、インティマシーン・シーンとは、ヌードや肌の露出が多かったり、疑似性行為や身体的接触があったりする場面のことです。
主な役割は、俳優の心身の安心安全を最優先しながら、監督が俳優たちに望んでいる演出や考えている描写が実現できるようなサポートです。分かりやすく言えば、監督やプロデューサーなどが、必要以上と考えられる性的な行動や露出を俳優に求めないようにする役割です。
日本にいる「インティマシー・コーディネーター」は2人のみ
インティマシー・コーディネーターが導入されたきっかけは、2017年頃、欧米では撮影現場で起きた性加害や暴力などの告発が相次いだことです。
日本でも徐々に「インティマシー・コーディネーター」が注目されていますが、米国にある専門家の団体IPA(Intimacy Professionals Association)で資格をとった日本人は、2022年12月現在、浅田智穂さんと西山ももこさんの2人のみです。
文/編集・dメニューマネー編集部
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