ビジネス誌や経済番組、ニュースなどで取り上げられることが増えた「リスキリング」。首脳や大企業経営者など世界各国のリーダーが集まった2020年のダボス会議で、「リスキリング革命」という名のセッションが行われたことが、大きく注目されるきっかけとなりました。
「リスキリング」は、失業対策や転職にも役立つ活動。賃金の上昇が見込めず、また雇用制度が変わりつつある日本では、特に必要性が増しています。
その詳しい意味を知っていますか。
「リスキリング」はこらからの時代に必須
「リスキリング」(Re-Skilling)は、現在就いている職業あるいは転職先で必要とされる技術や知識の再取得および再教育を指します。スキルを再び付けるから、リ・スキリングなわけです。要は“学び直し”です。
リスキリングが注目されている背景にあるのは、さまざまな業界でDX(デジタルトランスフォーメーション、デジタル化)が進む中で、DX人材が足りていないことでした。今後10年以内で、デジタル人材は170万人が不足する見込みだといいます(三菱総合研究所)。
その一方で、デジタル化によって国内の事務職など約210万人が過剰となる見込みのため、SOMPOホールディングス <8630> や味の素 <2802> などの大手企業が、社員をデジタル人材として育てるために、積極的にリスキリングの機会をつくっているそうです。
岸田首相も所信表明で「リスキリング」に言及
日本では、岸田首相が2022年10月3日、所信表明演説のなかで個人の「リスキリング」支援策として、5年間で1兆円の投資を行うことを示しています。
政府はこの支援策で、労働者がスキルを身に付けて成長産業への労働移動が起これば、ジョブ型の給与体系が整うようになり、労働者の持続的な賃上げにつながると考えているようです。
文/編集・dメニューマネー編集部
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