12年前の卯年、2011年は東日本大震災や原発事故が起こった年であり、女子サッカーワールドカップではなでしこジャパンが優勝した年ですが、この年に金融・経済界では何が起こっていたのか、重大ニュースを中心に2011年を振り返ってみましょう。なお、記事中の社名は当時のものになります。
1月~3月――東日本大震災発生、NECとレノボが提携
1月27日、日本電気(NEC) <6701> が中国のPC最大手、レノボグループとパソコン事業で提携することを発表。これにより、国内最大のPC事業グループが誕生することとなりました。
また、2月3日には新日本製鐵と住友金属工業 <5405> が経営統合を目指す方針を固めました。
そして3月11日、東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)が発生。多くの企業や株式市場に多大な影響を与えました。
4月~6月――パナソニックによる三洋電機の子会社化、三越伊勢丹設立
4月1日、三洋電機とパナソニック電工がパナソニック <6752> の完全子会社に。三洋電機のニッケル水素充電池「エネループ」は販売継続となりましたが、ブランド名が「SANYO」から「Panasonic」へ切り替わっていきました。
また同日、三越伊勢丹ホールディングス <3099> が傘下の三越と伊勢丹を統合し、新会社「三越伊勢丹」を設立しました。
7月~8月――国産LCCが相次いで設立
7月24日、東日本大震災で被災した岩手・宮城・福島の3県を除く44都道府県で地上アナログ放送が終了。テレビ放送がデジタル放送へ移行しました。
そんな中、8月3日に日立製作所 <6501> がテレビの自社生産から撤退することが明らかになりました。
8月16日、日本航空(JAL) <9201> が三菱商事<8058>とオーストラリアの航空大手、カンタスグループと合弁でLCC「ジェットスター・ジャパン」を9月に共同で設立することで合意したと発表しました。
同月31日には、全日本空輸(ANA) <9202> がアジア最大のLCCであるマレーシアのエアアジアとの共同出資による新格安航空会社「エアアジア・ジャパン」を設立。7月1日にはスカイネットアジア航空が新ブランド「ソラシド エア」を立ち上げており、相次いで国産LCCが誕生しました。
9月~12月――歴史的円高、横浜DeNAベイスターズ誕生
10月31日に外国為替市場で一時1ドル=75円32銭となり、歴史的円高に。
11月4日、横浜ベイスターズのオーナー企業だった東京放送ホールディングス(TBS HD) <9401> から、球団がディー・エヌ・エー(DeNA) <2432> へ譲渡されることが正式に発表しました。これにより、球団名は「横浜DeNAベイスターズ」となることも発表され、話題を呼びました。
2023年は各企業にどのような動きがあるのか、今から目が離せません。
文/編集・dメニューマネー編集部
【関連記事】
・絶対避けたい!「老後破産」特集
・初心者向け!ネット証券オススメランキング(外部)
・いつ借りる?借り換える?「住宅ローン」
・積立NISAを始めるタイミングは2022年がベスト?(外部)
・お金が貯まる?「風水・占い」特集