家計を見直したい

相談「値上げで大変なので今年は家計改善したい。何から始めればいいでしょうか?」

2023/01/03 11:00

会社員・女性(40)、共働き 子供2人(小5、小2)の相談 「昨年からの値上げラッシュで家計が大変なので、新年を機に家計改善に取り組みたいです。生活費はここ最近、以前より月2~3万円ほど増えている気がしますが、家計簿をつけていないので、詳細は分かりません。家計簿はつけなければ……と思っていますが、それだけで家計改善でき

会社員・女性(40)、共働き 子供2人(小5、小2)の相談

「昨年からの値上げラッシュで家計が大変なので、新年を機に家計改善に取り組みたいです。生活費はここ最近、以前より月2~3万円ほど増えている気がしますが、家計簿をつけていないので、詳細は分かりません。家計簿はつけなければ……と思っていますが、それだけで家計改善できるか心配です」

アドバイス1 まずは昨年の家計を振り返りましょう

家計改善をするには、まず、昨年の家計の振り返りから始めてはいかがでしょうか。

家計簿をつけていなくても、ざっくりと計算してみましょう。昨年1年間の収入と、固定費、変動費の費目ごとの総額を書き出してみるとよいでしょう。詳細はともかく、収入は給与明細で分かりますし、支出は光熱費の請求書などから分かります。

毎月かかる固定費──通信費や保険料など──を書き出した後、変動費を把握します。買い物にクレジットカードを使っているなら、履歴を確かめましょう。現金で支払っていて履歴がない場合は、これから1カ月分のレシートをとっておき、それをもとに昨年1年分の変動費として大まかに換算してもよいでしょう。

その上で、昨年1年間で貯金できた額も通帳で確かめます。

収入と支出がおおよそ分かったら、引き算します。1年間で貯金できた額と比べて、差額があったらそれが使途不明金ということになります。

ここで大事なのは、その額の大小ではありません。まずは「知らないうちに使っているんだ」ということを意識することです。「使途不明金」をなくすことが家計改善には欠かせません。

アドバイス2 費目ごとの予算を決めてやりくりし、大まかに家計簿をつけましょう

いまの家計の状態をおおよそ把握できたら準備完了。今年から改善するためには、昨年の支出をもとに費目ごとの毎月の予算を決め、その範囲内でやりくりすることです。

たとえば昨年1年間でかかった食費が分かっていれば、その額をもとに、「1ヵ月でこれくらいに抑えよう」という予算を決めます。

さらにやりくりしやすくするコツは、1ヵ月単位ではなく1週間単位で予算を出しておくことです。

使途不明金をなくすには家計簿が必須ですが、長続きさせるためには大まかにつけること。たとえば、買い物代金の百円未満は切り捨てる、食費と日用品費は合わせて「生活費」にするなどでOKです。細かくやろうとすると、続きません。

それでも面倒な場合は、支払いをなるべくクレカやキャッシュレス決済に統一して、1ヵ月ごとに利用明細を見返すだけでも構いません。

使途不明金をなくすために大事なのは、時間が経たないうちに支出を振り返ることだからです。

固定費については契約プランなどを年に一度でも見直すと、節約できる場合があります。年始のうちに見直して、家計改善を早くスタートさせましょう。

文・武藤貴子(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部

【関連記事】
絶対避けたい!「老後破産」特集
初心者が投資を始めるなら何がおすすめ?(外部)
いつ借りる?借り換える?「住宅ローン」
積立NISAを始めるタイミングは2023年がベスト?(外部)
お金が貯まる?「風水・占い」特集

記事制作者