洋服を収納する際、どんなことを重視していますか?収納アイテムの使い勝手や容量、インテリア性など、人によって重視する点は違います。しかし収納する上で大切なのは、洋服に適した方法で収納することではないでしょうか。今回は、誰もが身に覚えのありそうなNG収納と、その解決策についてご紹介します。
見えなければOK?衣類を詰め込み過ぎる
大量にある洋服を、タンスや衣装ケースにぎっしり収納できると、ムダなく収納できたという達成感を得られるかもしれません。しかしどんなに整然と収納しても詰め込みすぎは禁物。なぜなら、洋服の収納時に使用する防虫剤は、衣類をぎゅうぎゅうに詰め込んだ状態では隅々まで行き渡らず、効果が半減してしまうからです。
防虫剤の効果を十分得るためにも、洋服の量は収納スペースの8割程度に留めておきましょう。
クリーニングカバーをかけたまま収納する
クリーニングから戻ってきた衣類はどのように収納していますか?エステー株式会社の調査によると、実に3割近くの人が返却時のクリーニングカバーを付けたまま収納しているようです。
しかし、このカバーは利用者が自宅へ持ち帰るまでの防汚対策を目的としています。そのため、通気性が悪く湿気がこもってカビの原因になったり、暖房器具などの燃焼ガスに反応して衣類が変色する恐れがあったりするため収納には不向きです。
衣類を持ち帰ったらすぐにカバーを外し、風通しの良い状態で収納しましょう。
洋服の形に関係なく同じハンガーを使う
クローゼットで使うハンガーを同じもので統一している場合も注意です。見た目はきれいに収納できますが、ハンガーの選び方からすれば間違っている場合があります。本来、ハンガーとは衣類の型崩れを防いでくれるもの。そのため洋服の種類や用途によって高さや幅、太さなどを使い分けるべきなのです。
例えば、ワイシャツなら薄くて襟部分が立ち上がったもの、アウターなら肩が厚く重さに耐えられるものを使います。洋服をきれいに着こなすためにも、適切なハンガーを使ってみてはいかがでしょうか。
収納方法を見直して衣類を大切に扱おう
お気に入りの洋服を長く着るためには、傷めず型崩れのない状態で収納することが大切です。今回ご紹介した3つの収納方法の中で1つでも当てはまるものがあれば、正しい方法を参考に自宅の衣類収納を見直してみてください。
文・木村千賀子
(2021年2月7日公開記事)