アメリカ国債の金利が上昇しており、その種類(期間)は数ヵ月から数十年のものまで様々ありますが、それぞれ約4%という高金利となっています。国債の金利が上がったのは、昨年アメリカの政策金利が大きく上がったためで、今国債を買えば、昨年買った人よりもお得といえます。
4%で10年置けば金利で40%増える
アメリカ国債の金利は4%なので、100万円分買って10年置けば140万円になります(税金などを考慮せず単純計算した場合)。アメリカの10年国債は一度買えば金利は変わらないため、10年間高金利で持ち続けられます。
アメリカ国債は日本からでも簡単に買え、楽天証券やSBI証券などが取り扱っています。円から購入すればドルへの両替コストがかかりますが、購入手数料などは必要ありません。
今後大きく金利が上がるとは考えづらいが……
昨年はアメリカの政策金利が4%以上上がりましたが、過去10年でみると今が最も政策金利が高く、大幅な利上げは考えづらいです。
また、2022年の1月から毎月利上げをしていましたが、12月には利上げの幅がそれまでよりも小さくなっており、専門家の中でも、これ以上大きく政策金利を上げるとは考えづらいと指摘している人が少なくありません。
もちろん今が最も高い金利になるかは分かりませんが、ある程度高い金利水準とはいえそうです。
為替とデフォルトリスクには注意
ただし注意点もあります。もし途中で売ることになったら、買った価格よりも売る価格が安くなって損をしてしまう可能性があります。
また、アメリカ国債はドル建てなので、為替レートの影響を受けます。まず購入時、円をドルに両替する際の為替手数料がかかります。現在は1ドル130円程度ですが、10年後にここから大きく円高になっていると、損する可能性もあります。
さらに、アメリカ経済が破たん(デフォルト)するようなことがあれば、お金は戻ってきません。
債券は株式と比べれば、比較的リスクの小さい商品なので、リスクをとりたくない人はポートフォリオに入れてもいいでしょう。米国債の金利は魅力的ですが、一方、日本の国債は、金利は低いものの為替リスクもありません。
ある程度資金があるものの、定期預金では物足りない、しかしリスクを取りたくない、という人は日本国債のほうがいいかもしれません。
文/編集・dメニューマネー編集部
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