家計を見直したい

新社会人が身に着けておきたい5つの「お金の習慣」

2021/04/11 12:00

https://money.smt.docomo.ne.jp/image/XlfkKrcZSnKSKj7GC2UEhQ.jpg
4月から新年度がスタートし、各企業で入社式が実施されました。多くの新社会人は、学生時代のアルバイト代より多額の収入を得ることになるでしょう。 その収入をうまく貯蓄に回し、効率的に資産形成できるか否かは、実は、ちょっとした「お金の習慣」の違いが大きな影響を及ぼします。 今回は新社会人が1年目に身に着けておきたい「お金の習

4月から新年度がスタートし、各企業で入社式が実施されました。多くの新社会人は、学生時代のアルバイト代より多額の収入を得ることになるでしょう。

その収入をうまく貯蓄に回し、効率的に資産形成できるか否かは、実は、ちょっとした「お金の習慣」の違いが大きな影響を及ぼします。

今回は新社会人が1年目に身に着けておきたい「お金の習慣」について解説します。

1 「額面」収入と「手取り」収入の違いを理解する

まず重要なことは、額面収入と手取り収入の違いを理解することです。初任給が自分の銀行口座に振り込まれた際、事前に言われていた金額よりも低い金額が振り込まれているはずです。

例えば、月給20万円の新社会人の場合、詳細は人によって異なりますが、実際に振り込まれる金額は17万円前後のはずです。この場合、20万円を「額面収入」、17万円を「手取り収入」と言います。

給与明細をよく見ると、所得税、住民税、社会保険料などが天引きされているはずです(ただし、多くの新社会人にとって住民税の天引きは2年目から)。会社員は勤め先がこれらの納付を代行してくれるため、自分で納付する必要がありません。この仕組みを「源泉徴収」と言います。

2 固定費を抑える

月給20万円だからといって、毎月20万円までお金が使えるわけではありません。手取り収入のことを「可処分所得」と呼びます。毎月の出費を可処分所得の範囲内に収める際に、気をつけたいことは「固定費」です。

固定費とは、毎月(もしくは定期的に)発生する費用です。具体的には、家賃、通信費、新聞代、Amazonプライムなどのサブスクリプションサービスのことを指します。

固定費は利用の有無に関わらず毎月のキャッシュアウトが確定してしまい、支払っている感覚も希薄になりがちなので、知らず知らずのうちに、毎月の収支を圧迫しているケースがあります。

家賃や通信費など「支払わなければ生活が成り立たない」固定費は仕方ありませんが、固定費をなるべく抑えることが、毎月の収支の改善に繋がります。

3 天引きで強制的に資産形成する

「お給料から家賃や通信費、交際費、衣服代を支払って、残った分は貯金しよう」と思っていても、相当意志が強くない限り、しっかり貯金することは難しいでしょう。そこでおすすめしたいのが、「天引きで強制的に資産形成する」という方法です。あらかじめ「月○万円は貯蓄する」と決めておき、給与が振り込まれた段階で、○万円を別の場所に強制的に移してしまうのです。

例えば額面月収が20万円、手取り収入が17万円の新社会人が「月3万円は貯蓄する」と決めた場合、17万円が振り込まれる際に、簡単には使えない場所へ3万円を強制的に移してしまい、14万円を可処分所得とみなして生活します。

ほとんどの銀行では積立定期預金や財形貯蓄という商品がありますので、そちらを利用すれば良いでしょう。

元手の金額より少なくなってしまう元本割れのリスクはありますが、iDeCoつみたてNISAに積立することもおすすめです。自社の株式を給与天引きで積み立てる持株会制度がある企業も存在します。リスクを理解したうえで検討すると良いでしょう。

4 近づいてくる人を簡単に信用しない

新社会人になると、それなりの収入が毎月入ってくることになります。そのお金を狙って、新社会人に営業をかける人もいます。典型的なのが生命保険の勧誘です。

生命保険の勧誘を全て否定しているわけではありません。しかし、一般論として、新社会人は様々な面で経験が浅く、営業されている商品が本当に自分に必要かどうか見極めるのは難しいでしょう。何か営業された際は、その場で即決せず、信用できる人に相談しましょう。

生命保険以外にも、新社会人を狙った様々な営業が存在します。赤の他人に「オイシイ話」「ここだけの話」を無料で提供するはずがありません。近づいてくる人を簡単に信用しないほうが良いでしょう。

5 自分への投資も忘れずに

ここまで「お金を貯める」習慣について解説してきました。しかし、新社会人である以上、たくさん勉強してスキルアップしたり、たくさん人と会って人脈作りしたりすることも重要です。

「自分への投資」は貯蓄以上に重要と言っても過言ではありません。可処分所得の一定割合は、自分への投資に使いたいものです。

このバランスをうまくとって、素晴らしい社会人人生を歩んで下さい。

文・菅野陽平(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部

【もっとお金に詳しくなるには?】(外部サイトに飛びます)
初心者向け!ネット証券オススメランキング
つみたてNISA 毎月いくら積み立てるのがいい?