10年固定金利の住宅ローンは0.1〜0.3%程度上がっており、昨年の12月に日本銀行の黒田東彦総裁は事実上の利上げを発表したため、今後さらに上がると予想されます。
借入額が数千万円になることが多い住宅ローンですが、たった0.5%の金利上昇でも年間10万円以上の金利負担が増えるため、注意が必要です。
金利が上がる前に取るべき対策は、3つあります。
対策1──繰り上げ返済で少しでも金利負担を減らす
住宅ローンの負担を減らすために、無理のない範囲で繰り上げ返済をしましょう。
35年間固定金利の住宅ローンもありますが、変動金利や10年固定金利と比べて金利は高めです。
目先の金利が低い変動金利や10年固定金利で住宅ローンを組んでいる人が多いので、早めに繰り上げ返済をして、少しでも金利負担を減らしたほうがよいでしょう。
対策2──サブスクなどの契約を見直して支出を減らす
繰り上げ返済を行うの余裕がないなら、支出を減らしましょう。
携帯料金や自動車、保険、サブスクリプションサービス(サブスク)の中でいらないものはできる限り削って、いまから金利上昇に備えましょう。
月1万円くらい節約できれば、0.5%程度の金利上昇分を吸収できます。
対策3──共働きなどで収入を増やす
繰り上げ返済や支出の削減ができないなら、収入を増やしましょう。
共働きではない家庭なら、専業主婦(夫)がパートに出ることで収入を増やせます。本業の給料があまりにも安いのなら、転職を考えてもよいでしょう。
住宅ローンを返すのが大変な人は家を失う可能性も
今の金利で住宅ローンを返すのが大変な人は、家を失うかもしれません。
住宅ローンが払えない場合、一時的な理由であれば返済を猶予してもらえることがありますが、長期的に返済が滞った場合は一括返済を求められることがあります。
今の住宅ローンは日銀のマイナス金利政策に支えられているため、超低金利です。しかし、日銀の事実上の利上げにより、超低金利で住宅ローンが組める状況は長くは続かないでしょう。
超低金利の住宅ローン返済でギリギリの家計では、金利上昇と同時に破綻するリスクがあります。マイホームを失わないためにも、今のうちに金利上昇に備えましょう。
文/編集・dメニューマネー編集部
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