どんな意味?「グリーン・ウォッシュ」──【ビジネス・カタカナ用語】

2023/01/20 17:00

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1990年代ごろから騒がれている「グリーン・ウォッシュ」。企業が消費者に誤解を招かせる行為で、SDGs目標達成の足かせだと問題となっています。欧米でも、大手企業による「グリーン・ウオッシュ」が発覚して、批判を受けるケースがありました。 この「グリーン・ウォッシュ」の詳しい意味を知っていますか。 「グリーン・ウォッシュ」

1990年代ごろから騒がれている「グリーン・ウォッシュ」。企業が消費者に誤解を招かせる行為で、SDGs目標達成の足かせだと問題となっています。欧米でも、大手企業による「グリーン・ウオッシュ」が発覚して、批判を受けるケースがありました。

この「グリーン・ウォッシュ」の詳しい意味を知っていますか。

「グリーン・ウォッシュ」はよくない企業戦略

「グリーン・ウォッシュ」は環境に“優しい・無公害”を表す「green」と、英語の“ごまかし・うわべを飾る”意味の「whitewash」(この単語は差別的な意味合いで使われることもあります)から作られている造語です。一般的に企業が戦略として、「この商品やサービスは環境に良さそう」と見せかけることをいいます。

たとえば、環境に悪い商品であっても、パッケージに自然の写真やナチュラルな色合いを使って“エコ”のイメージを与える行為です。

途上国の従業員に低賃金で生産させた衣類を、「リサイクル素材でつくられている」と良い面だけを強調するといった行為もグリーン・ウォッシュになります。

また、このような実態を伴わないSDGs活動を企業がアピールすることは、「SDGsウォッシュ」とも呼ばれ、SDGsを達成する壁となっています。

過去には某ハンバーガーチェーンも

欧米では企業のグリーン・ウォッシュに強い批判が起きています。その批判を受けた企業の1つがイギリスのマクドナルドです。

同社は、2018年にイギリスとアイルランドの全店舗で使うプラスチック製のストローを、100%リサイクルが可能な紙製に切り替えました。しかし、この紙ストローはリサイクルできる素材ではなく、実際にはすべて捨てられていたと報じられています。

日本でも、環境省などがガイドラインを制作していて、電通は広告におけるグリーン・ウォッシュへの指針を作るなど対応を進めています。

文/編集・dメニューマネー編集部

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