自己破産すると車や家などの財産が差し押さえられますが、年金ももらえなくなってしまうのでしょうか。年金にも種類がいろいろあって、もらえるものともらえないものがあります。自己破産した場合に年金がどのような扱いになるのか、見てみましょう。
自己破産してももらえる年金1━━法律に基づいた年金
法律に基づく年金は、自己破産してももらえます。公的年金(国民年金・厚生年金など)や私的年金(企業型DC・iDeCoなど)が該当します。
ただし公的年金の保険料は、自己破産しても払わなければなりません。
自己破産してももらえる年金2━━条件を満たした個人年金保険
条件を満たした個人年金保険は、自己破産してももらえます。個人年金保険は保険会社と契約して行う積立であるため、差し押さえの対象になる財産です。
しかし、民事執行法では2ヵ月分の標準的な生活費は差し押さえ禁止財産と定められています。個人年金保険の解約返戻金を考慮しても、財産の総計が66万円程度である場合は、自己破産してももらえる可能性が高いでしょう。
自己破産したらもらえない年金━━条件を満たさない個人年金保険
条件を満たさない個人年金保険は、自己破産するともらえません。個人年金保険は積立型の保険であるため、財産の総計が66万円程度に収まる可能性は低いでしょう。
個人年金保険については、自己破産したらほぼもらえないと考えたほうがよさそうです。
無理な個人年金保険を掛けるのは注意が必要
個人年金保険は自己破産すると原則としてもらえないため、無理な個人年金保険を掛けるときは注意しましょう。家計が苦しいのに個人年金保険を掛けるのは、本末転倒です。
家計に余裕があるなら掛けてもよいですが、余裕がないなら見直したほうがよいでしょう。
文/編集・dメニューマネー編集部
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