「超熟」の「パスコ」って何の略?──【経済・金融の略語】

2023/01/26 07:00

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「超熟」シリーズが人気で、食パン全国市場ではナンバーワンのブランドシェアを占める敷島製パンは、本社が名古屋にある創業100年以上の老舗パンメーカーです。同社のブランド名として知られる「パスコ」は実は略称です。一体、「パスコ」は何の略でしょうか。 なお社名の「敷島」も創業者の名前ではありませんが、どんな意味は知っています

「超熟」シリーズが人気で、食パン全国市場ではナンバーワンのブランドシェアを占める敷島製パンは、本社が名古屋にある創業100年以上の老舗パンメーカーです。同社のブランド名として知られる「パスコ」は実は略称です。一体、「パスコ」は何の略でしょうか。

なお社名の「敷島」も創業者の名前ではありませんが、どんな意味は知っていますか?

「敷島」は日本を表す別名

「Pasco」(パスコ)は、”Pan Shikishima Company”(パン・シキシマ・カンパニー)の頭文字をとった略称です。

社名にある敷島は日本を表す別名で、江戸時代の国学者・本居宣長は和歌に「敷島の大和心を人とはば朝日に匂う山桜花」と詠んでいます。創業者の故・盛田善平氏が、彼を崇拝していたため社名に用いられました(同社ウェブサイトによる)。

敷島製パンは、長らく「シキシマ」と「パスコ」の2つのブランド名を使っていましたが、2003年に「パスコ」に一本化しています。

同社創業の1920(大正9)年は、第1次世界大戦による戦後恐慌が起きた年です。当時の日本は物価高で、米が異常な値上がりをしていました。そこで盛田氏は、米の代わりにパン食を広げれば民衆を救えると、パンの製造を始めました。

「超熟」シリーズは1998年から販売を始め、販売金額で首位を続けています。同シリーズは時代や顧客のニーズに合わせて何度もリニューアルされていて、2020年からは米国、英国、豪州へ輸出されています。

文/編集・dメニューマネー編集部

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