クレジットカードやQRコードを使ってキャッシュレス決済をする人は多いが、不正利用されてお金を盗られる事例が増えている。どのような手口があるのだろうか。被害に遭わないためにやるべき対策も見てみよう。
手口1 クレカの番号やログインID・パスワードを盗まれる
クレジットカード番号やキャッシュレス決済サービスのログインID・パスワードが盗まれ、不正利用されるケースがある。
盗むための手口の中で特に増えているのが、カード情報やID・パスワードを入力させる「フィッシング詐欺」だ。
実際に、ある人のもとに契約している携帯電話会社から「お支払いが確認できません」といった文言と、誘導リンクが貼られたメールが届いたという。
リンクを開いてキャリア決済のIDとパスワードを入力したところ、その後アカウントを乗っ取られて5万円の商品を勝手に購入されてしまった。
こうした被害を避けるために、不審なメールは開かないようにしよう。メールを開いてしまってもリンクは開かず、公式サイトからアクセスする癖をつけるべきだ。
手口2 店に置いてあるQRコードが貼り替えられる
店のレジ横などに、スマホでスキャンするためのQRコードが表示されていることがあるが、このQRコードの上から偽のQRコードを印刷したステッカーが貼られるケースもある。
貼り替えられている場合、自分ではその店に代金を支払ったつもりでも、実際にはまったく知らない第三者の口座に送金することになる。
被害を避けるためには、QRコードのステッカーが貼り直されているといった不審な点がないか確かめた上で、決済することが大切だ。
手口3 自分のQRコード画面を盗撮される
自分のQRコード画面を店の人にスキャンしてもらって支払う際、QRコードを盗撮・複製されて、決済に使われてしまうケースもある。
特に狙われやすいのが、会計待ちなどでQRコード画面を開いたままにしている時だ。後ろに並んでいる人が、一瞬の隙をついて盗撮してくることがある。
スムーズに会計するため、あらかじめQRコード画面を表示してレジに並ぶ人は多いが、その際は「手帳型のスマホケースで画面を隠す」「スマホを一旦カバンに入れる」などの対策を考えよう。
不正利用されたらすぐにサービス運営会社に連絡を!
もし不正利用されたら、カード会社やキャッシュレス決済サービスの運営会社にすぐに連絡すべきだ。
被害を最小限に抑えることにつながるし、サービスによっては不正利用された日から30日、あるいは60日以内などに連絡することで補償を受けられるからだ。
現金を使わないキャッシュレス決済では、そもそも不正利用されたことに気づかないことがある。
早めに気づいて対処できるよう、利用履歴におかしいところがないか、こまめにチェックしよう。
文・廣瀬優香(フリーライター)
編集・dメニューマネー編集部
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