新年度に向けて転職を考えている人もいるでしょうが、転職した約3人に1人は年収が下がっています(厚生労働省)。転職で年収が下がるケースとして多いのは、未経験の業界や職種にキャリアチェンジする時、役職が下がる時です。こうしたケースに直面した時、年収が下がっても転職したほうがいいのでしょうか。どう判断すればいいのでしょうか。
判断軸1 生活できるか考える──年収減の目安は1割
年収が下がってでも転職したい場合は、生活への大きな影響がでないか考えます。一般に、大きな影響が出ない減額幅は、「1割」程度といわれています。
たとえば年収400万円の人が、1割下がると360万円になりますが、月収では3万円少なくなります。
生活費やローンなどを計算して、生活への影響を見積もりましょう。いまかかっているお金だけではなく、結婚や出産・育児など、近い将来で必要となりそうなコストもあわせて考えましょう。
判断軸2 給料以上の魅力があるかを考える
やりたいことや希望を優先したいなら、年収が下がっても満足度が高くなるかもしれません。っとえば、希望していた企業・業種・職種で働ける、身に着けたいスキルがある、ワークライフバランスがとれるといった場合です。
判断軸3 将来、昇給する見込みがあるか考える
転職して一時的に年収が下がっても、その会社で昇給できそうか考えましょう。
たとえば、営業職からマーケティング職へキャリアチェンジして経験を積み、5年後にチームリーダーとなれば年収700万円が期待できる、などのように具体的な目標があると失敗しにくいです。
転職を判断する軸は年収だけではないでしょうが、給与の額はサラリーマンの、仕事の評価の現れです。一時的に給料が下がってでも転職したほうがいいのか、それとも今の職場で頑張ったほうがいいのか、冷静に見極めましょう。
文/編集・dメニューマネー編集部
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