解約返戻金とは、保険の契約を途中で解約したときに契約者に支払われるお金です 。解約払戻金や 解約返還金ともいわれます。 受け取り方法は、一括払いか年金形式があります 。

解約返戻金は返戻率で決まる

保険によっては、解約払戻金があるものとないものがあります。

返戻金があるのは、契約期間が長い保険や貯蓄性の高い保険で、終身保険、養老保険、学資保険などです。 途中解約しても戻ってくるお金がある商品のため、保険料は一般に高めです。

これに対して返戻金がない保険は、解約するとお金が戻ってこないため、保険料が安く抑えられていることが多いようです。たとえば定期保険などがこれにあたります（ただし、定期保険にも返戻金がある商品も存在します）。

解約返戻金の額は、一般的には保険の加入年数が長くなれば高くなり、支払った保険料を上回ることがあります（逆に加入期間が短いと、戻ってくる額は下回ります）。 支払った保険料に対して、戻ってくる額の割合を「返戻率」といいます。保険料100万円支払って、返戻金が100万円だったら、返礼率は100%です。

保険では一般に、加入者が払った保険料はその一部が運用に回され、生まれた利益が返戻金などに当てられます。加入期間が長いほど返戻率が高くなるのは、運用期間が長くなるほど、運用パフォーマンスを高められるからです。

なお、加入から何年経てば返戻率が100%になるかは、商品によって異なります。

また、解約返戻金の額は、特約の種類、契約年齢、性別、払込満了後の経過年月数などでも異なります。【お金の単語帳】