家を借りる時にかかる初期費用は家賃の4~5ヵ月分といわれ、決して安い金額ではないので節約したいところです。いくつかのコツをおさえると、10万円近く費用を安くできるかもしれません。
引っ越し・入居希望者が少ない時期を選ぶ
初期費用や引っ越し費用を安くするためには、入居希望者が最も多い2~3月を避けるとよいでしょう。この時期は部屋を探す人、引っ越す人が多いため、家賃や引越し費用の価格交渉が難しいためです。
もし引っ越し時期を選べるなら4月後半までずらすとよいでしょう。
3月から4月後半に時期を変えるだけで、5万円以上引っ越しの初期費用が安くなることもあります。
「仲介手数料」と「前家賃」の減額を狙って交渉する
初期費用の中で交渉しやすいと言われている「仲介手数料」と「前家賃」の2つに狙いを定めましょう。
仲介手数料は、家賃の1ヵ月分までの範囲内で仲介する会社が自由に設定できるため、家賃や敷金・礼金などよりも交渉しやすいと言われています。
特に閑散期といわれる5~8月は、「空室期間が長引くくらいなら」と大家が仲介手数料を多めに負担してくれるかもしれません。
また、過去にその不動産会社で家を借りた知人の紹介であると伝えると、仲介手数料を安くしてもらえることがあります。このほかにも、その不動産会社の自社物件や管理物件を選ぶとよいでしょう。仲介手数料を無料にしてもらえることもあります。
家賃の減額交渉は難しいですが、前家賃なら交渉の余地があります。前家賃とは、契約の時に支払う翌月分の家賃のことです。物件やタイミングによっては、前家賃を無料(フリーレント)にしてもらえる可能性があります。
敷金礼金については、両方かからない「ゼロゼロ物件」を選べば入居時の費用を抑えられます。しかし、その分、家賃が割高に設定されていたり、退去時にトラブルになりがちというデメリットがあります。
仲介手数料と前家賃だけで10万円近く安くなるケースもあるため、閑散期に引っ越すときには交渉してみましょう。
必要ないオプションを外す
エアコンや室内のクリーニング、24時間サポートなどのオプションは相談すれば取り外せるので、確かめましょう。火災保険や保証会社などにかかる費用も、ゼロにはできなくても、安いものに変えられる場合もあります。
いらないオプションを外すだけで3万円くらい安くなることも珍しくありません。
引っ越しの繁忙期を避けて、仲介手数料や前家賃、オプションなどを中心に交渉すれば、家賃1~2ヵ月分程度、引っ越しにかかる費用を安くできるでしょう。
文/編集・dメニューマネー編集部
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