医療費を節約するために「ジェネリック医薬品を選ぶ」ことはよく知られていますが、それ以外にもいくつか方法があります。
安くする方法1 助成制度を使う
自治体や健康保険組合の助成制度を利用すると予防接種や人間ドックを安く受けられ、医療費の節約になります。
たとえばインフルエンザ予防接種はほとんどの自治体で助成制度があるため、対象になれば予防接種の費用の一部、もしくは全額が助成されます。
人間ドックはすべて自己負担ですが、助成を使えば安くでき、たとえば国民健康保険に加入している人は、申請対象かつ保険料の滞納がなければ、住んでいる地区町村に助成を申請できます。
また健康保険組合や健康保険協会でも補助をしているところがあり、中には本人だけでなく家族も対象としているところがあります。
ほかにも生命保険や損害保険のサービスに人間ドック割引があるところもあります。
安くする方法2 スイッチOTC医薬品を選ぶ
症状があるときにいきなり病院を受診するのではなく、スイッチOTC医薬品を買うことも医療費の節約になります。
スイッチOTC医薬品とは、医師の処方箋がいる薬のうち、副作用が少なく安全性が高いとみとめられ市販薬へと変わったものです。花粉症の薬や風邪薬、胃腸薬など種類はさまざまあり、ドラッグストアや薬局で購入できます。
受診しなくても有効性の高い薬をもらえるので診察代の節約になりますし、診察や薬局でかかる時間の節約にもなります。
またスイッチOTC医薬品はセルフメディケーション税制の対象のため、対象の薬を1年間で合計1万2000円以上買うと確定申告で所得控除できます(通常の医療費控除との併用はできません)。
しかし、病院を受診しないため、薬剤師に相談して症状に合ったものを選び、使用方法や用量を守ることが大切です。薬を飲んでもよくならない場合は、早めに病院に行きましょう。
安くする方法3 同じ日に複数の科の診察を受ける
2つ以上の科で診察を受ける場合、同じ病院で同日に受けるほうが初診料や再診料の節約になります。
同じ日にひとつの病院の2つ以上の科で診察を受ける場合、2つ目の科では初診料や再診料が半額になり、3つ目からはかからないからです。
たとえば同じ病院で内科、外科、皮膚科を受診するとします。3割負担の場合、初診料は850円なので、それぞれ別の日に受診すると初診料だけで合計2,550円かかります。
しかしすべて同じ日に受診すれば、1つ目の科は850円、2つ目は半額の430円、3つ目の科は0円で合計1280円となり、すべて別日に見てもらうより1270円も安くなります。
文・山田千景(ライター)
編集・dメニューマネー編集部
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