国会欠席を続けているNHK党のガーシー(本名:東谷義和)参議院議員に対し、30日、尾辻参院議長が国会出席を求める招状を出しました。もし、懲罰委員会が開かれればガーシー氏は除名される可能性もありますが、過去に除名された議員はいるのでしょうか。国会議員の年収とともに見ていきましょう。
議員の年収は2,000万円超え!
国会議員の平均年収は2,255万円です。これは参院両院が公開している2021年分の所得に関する報告書によるもので、2020年より162万円減少しています。
国会議員の年収は会社員の月給にあたる「歳費」と、ボーナスに当たる「期末手当」に分けられます。
歳費は毎月約130万円、期末手当は年間約600万円と定められています。
大臣クラスはどれくらいもらってる?
内閣総理大臣の給与は月額201万円、国務大臣は146万6,000円と定められています。
これに20%の地域手当と年間3.35ヵ月分の期末手当を加えると、内閣総理大臣の年収は約4,032万円、国務大臣は約2,941万円になります。
過去に除名された議員はいるの?
現行憲法の下で除名された国会議員は2人。1950年の小川友三参議院議員と、1951年の川上貴一衆議院議員です。
小川氏は、予算案の反対演説をしつつも実際には賛成票を投じたことが問題視されました。
川上氏は、政府や連合国軍総司令部(GHQ)の政策を非難したことに対する陳謝の懲罰に従わなかったため、除名されています。
そもそも除名とは、政治家が不祥事を起こした場合や、政党内で問題行動をしたときに取られる最も重い処分のことをいいます。
会社で例えるなら、懲戒処分(クビ)の中で一番重い「懲戒解雇」に近いです。
よって、除名は国会議員に対する懲罰の中で最も重く、過去に2例しかないことを踏まえると、ガーシー氏についても慎重に決定が下されることは間違いないでしょう。
とはいえ、決して少なくない給与が支給されているわけですから、国民が納得するような判断をしてほしいところです。
文/編集・dメニューマネー編集部
画像・maroke / stock.adobe.com(画像はイメージです)
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