物価高が続くいまだからこそ、おひとりさまは老後にお金が足りるかどうか見直しましょう。おひとりさまの老後でいざというときに頼れるのは、自分の力で蓄えた資産です。何も対策をせず、いままでのように給与を使い、残った分を貯めているだけでは老後貧乏に陥ってしまうかもしれません。
できる対策1 iDeCoやつみたてNISAで老後資金を増やす
物価高が続くときこそ、iDeCoやつみたてNISAなどの投資でお金を増やすことを考えましょう。
「投資より預金が安心」と考える人がいますが、物価が2倍になると預金の価値は2分の1に目減りします。将来物価が上がることを見越して、投資で物価上昇を上回るリターンを目指しましょう。
収入や時間にゆとりのあるおひとりさまは、投資に向いています。一方で自由な分、残高に余裕があると趣味や交際費に使ってしまいがちです。
iDeCoやつみたてNISAを活用しながら、「先取り貯蓄」で毎月決まった金額を積み立てるとよいでしょう。
できる対策2 ムダな出費を抑えて家計をスリムにする
物価高のタイミングで支出を見直し、家計のムダをカットしましょう。
おひとりさまはお金の使い方に口出しされないため、支出を見直す機会が少ないです。あまり使っていないサブスクや習慣で買っている飲み物、友達にすすめられて入った保険など、意外とカットできる支出が見つかるかもしれません。
年金生活に入ったとき、支出が収入を上回っていると老後破産のリスクが高まります。定年後にいきなり生活水準を下げるのは大変なので、今のうちにムダをなくして家計をスリムにしておくと安心です。
できる対策3 早めに副業を始めて少しでも収入を増やす
支出が増えた分を副業でカバーする方法もあります。帰宅後や週末に自分の時間を確保できるおひとりさまは、副業を始めやすいといえます。
絵や文章、プログラミングなど自分の得意なスキルを活かしてインターネットで仕事を受注するクラウドソーシングや、本業の経験を活かした週末コンサルなど、副業にはたくさんの選択肢があります。
早めに副業をスタートして退職後も続ければ年金に副業収入がプラスされ、老後の安心材料になります。
買い物で値上がりを実感したり、物価高のニュースを見たりすると将来が不安になりますが、そんな時こそ、行動を起こすチャンスです。お金回りをいま一度見直して、老後に備えましょう。
文・木崎 涼(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部
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