どんな意味?「インクルーシブデザイン」──【ビジネス・カタカナ用語】

2023/02/03 17:00

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近年、注目されているデザイン手法「インクルーシブデザイン」。花王 <4452> やソニーグループ <6758> なども、商品開発の段階から取り入れているそうです。 多様性のある社会づくりの実現を目的にした考え方で、「ユニバーサルデザイン」(UD)と混同されることもある言葉ですが、詳しい意味を知っ

近年、注目されているデザイン手法「インクルーシブデザイン」。花王 <4452> やソニーグループ <6758> なども、商品開発の段階から取り入れているそうです。

多様性のある社会づくりの実現を目的にした考え方で、「ユニバーサルデザイン」(UD)と混同されることもある言葉ですが、詳しい意味を知っていますか?

イギリスのロジャー・コールマン名誉教授が発案

「インクルーシブデザイン」とは、健常者と障害者などのマイノリティが一緒に企画やデザイン、開発を行い、誰もが使いやすい商品を作り出すことです。イギリスのロジャー・コールマン英国王立芸術大学院名誉教授が発案しました。英語で“含む”を表す”include”が語源で、どんな人も一緒になって商品をデザインします。

一方の「ユニバーサルデザイン」は、制約があるなしに関わらず、“すべての人が使いやすいデザイン”にする手法で、さらに企画・デザインなどの作業をデザイナーが行うという違いがあります。

目が不自由でも計量できる洗濯洗剤

花王は2019年に発売を開始した洗濯洗剤「アタックZERO」に、ワンハンドプッシュ型の容器を投入しました。レバーを一度押せば洗剤が5g出る仕組みで、キャップで計量できない視覚障害者や、握力の弱いシニア、手にマヒがある人などの協力を得て作られました。

また、ソニーは2025年度までにインクルーシブデザインを取り入れ、原則全ての商品やサービスを障害者や高齢者に配慮した仕様にすると発表しています。

文/編集・dメニューマネー編集部

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