「月光仮面」といえば、昭和のレトロなヒーローを想像しますが、輸送業界では違う意味合いで使われています。トラックドライバーは無線でやりとりするそうで、そこでは「月光仮面を見た」という会話が交わされているそうです。詳しい意味を知っていますか。
「月光仮面」は神出鬼没
「月光仮面」とは、警察の白バイです。「バイパスに月光仮面がいるから、速度に注意して。」など、トラックドライバー同士の無線で使われていました。
もととなった「月光仮面」は1958年放映のテレビ映画のヒーローで、警察とともに悪の犯罪組織と戦う正義の味方です。身体は白ずくめのスタイルで白バイに乗って現れます。その姿は警察官が白バイで走る姿とよく似ているために、白バイを「月光仮面」と呼ぶようになりました。
ちなみに、1918年から警視庁はオートバイを使った取り締まりを始めていますが、当時のバイクの色は赤でした。白バイを使うようになったのは1936年からです。
運送業界は「物価高倒産」と「2024年問題」で追い込まれている
昨年はコロナ禍の影響だけでなく、円安や物価高による倒産が増えました。国内の物価高による倒産件数の業種トップは運輸業で、その大半がトラック輸送業社でした(帝国データバンク、2022年4月〜9月)。
倒産の要因は、中小企業が荷主に対して燃料費の値上がり分を価格に上乗せできなかったことなどが考えられます。実際、燃料価格が1円上がれば、業界全体で約150億円の負担が増すと言われています。
さらに、輸送業界では「2024年問題」が大きな課題となっています。2024年問題とは、2024年4月からドライバーの労働時間上限が制限され、業界全体の労働力が不足することです。もし、対策が遅れれば、現在の物流量の36%が運搬できなくなるそうです。
文/編集・dメニューマネー編集部
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