カードの支払いが遅れてブラックリスト入りすると、普段の生活にどんな影響があるのでしょうか。支払いを忘れると信用に傷がつき、家族にも迷惑をかけることがあるので、注意すべきです。
ブラックリストに載るとできないこと
ブラックリストに一度載ってしまうと、次のようなことができなくなり、生活に支障が出てしまいます。
できなくなること1 新たな借入ができなくなる
ブラックリストに載ると、クレジットカードの利用が停止されて新たな借入やカードの作成ができなくなります。
カードローンやキャッシングを利用して生活費をやり繰りしていた人でも、ブラックリスト入りすると、新たな借入はできません。
できなくなること2 住宅ローンや教育ローンが組めなくなる
住宅ローンや自動車ローン、教育ローンといったローンが組めなくなるので、家や車といった大きな買い物は難しくなります。教育ローンが組めなくなると、子供の教育資金を確保できず困るかもしれません。
クレジットカードで分割払いやリボ払いを使っていた人は、カードの利用停止後は現金で買い物をすることになるので、お金のやり繰りが大変になるでしょう。
できなくなること3 スマホを分割で買えなくなる
カードの支払いが滞ってブラックリストに載った場合、スマートフォンの端末を分割で購入できなくなり、機種を変更するときは一括で払わなければなりません。
また、自己破産や債務整理をした場合も、当然、ブラックリストに載るので携帯端末の分割契約は難しくなります。
できなくなること4 ETCカードが作れない
高速道路の利用料金を支払うためのETCカードも、ブラックリストに載るとクレジットカードと同じく作れなくなります。
ただし、デポジット制のETCパーソナルカードは、信用情報とは関係なく使用できます。
2~3ヵ月以上の支払遅延でブラックリストに載る
カードの支払いが1日でも遅れると、必ずブラックリストに載るわけではありません。ブラックリスト入りするのは、「61日以上または3ヵ月以上の支払遅延」になった場合です。
支払いが遅れた場合でもブラックリスト入りを回避するために、2ヵ月経つ前に支払いを終えましょう。
支払遅延でブラックリストに載り、それが信用情報機関に登録されると、5年間は解除されません。クレジットカードが使えずローンも組めない状態が、5年間も続くのです。
短期間の遅延は社内ブラックになる可能性も
短期間の延滞なら問題ないかというと、決してそうではありません。
延滞が3ヵ月以内で信用情報機関に登録されなければ、ほかの金融機関には延滞を知られずに済むため引き続きカードを使えますが、社内ブラックになることがあります。
支払いが遅れたカード会社内の基準でブラック扱いになれば、そのカード会社ではローンの審査が通らなくなり、お金が必要になったときに困るかもしれません。
短期間の延滞でも社内ブラックになることがあるので、期限までにきちんと支払うことが大切です。
文・大垣秀介(マネーライター)
編集・dメニューマネー編集部
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