副業を始めようとする人を狙った詐欺が増えている。将来に対する不安などから副業を始めたにも関わらず、100万円以上を騙し取られてしまった事例もある。一体、どのような手口があるのだろうか。詐欺を疑った時や、詐欺に遭ってしまった時の対処法も見てみよう。

詐欺の手口1　「スマホひとつで簡単に稼げる」を謳い文句に勧誘する

「スマホひとつで簡単に稼げる」を謳い文句に、お金を騙し取る詐欺が増えている。

ある事業者は、「画像を選ぶだけの簡単作業でお金を稼げる」といった内容の広告をSNSに出し、興味を持った人をWebサイトに誘導した。

誘導先では、「数秒の作業で10万円以上稼げる」「今なら5万円を誰でも受け取れる」などと説明し、初期費用として1万2,000円を請求したという。

42万円の有料コースに申し込むと、1ヵ月で300万円稼げるとし、最大150万円の有料コースならもっと稼げると勧誘していた。

このように簡単な作業で稼げることを強調する副業は、まず詐欺と疑うべきだ。

詐欺の手口2　「必ず儲かる」といって投資に勧誘する

元金さえ払えば、本人は何もしなくても必ず増やして返すという「必ず儲かる投資」に勧誘され、お金を騙し取られる事例もある。

実際に、SNSの広告などに「毎日1万円収入の最低保証」などと掲載し、消費者をWebサイトに誘導する事業主がいる。

Webサイトでは「運用資金50万円確約プラン」など、早めに参加すると有利になるような内容を書いたうえで、参加料として28万5,000円を要求していた。

このような詐欺では、参加料を入金すると連絡が取れなくなるケースが多い。

投資で必ず儲かることはないので、「必ず」「絶対」などと書かれている時点で詐欺を疑うべきだ。

詐欺の手口3　「真似するだけで稼げるようになる」と強調して勧誘する

「真似をするだけでネットショップを運営して稼げるようになる」などと謳い、お金を騙し取る手口もある。

実際にSNSなどの広告で、ネットショップ運営で1日に4万円近く稼いでいる人がいることを紹介し、Webサイトに誘導した事業主がいる。誘導先では、ネットショップを始めるためのマニュアルを1万5,000円で販売していた。

この事業者は「ビジネスを始めるためには電話説明が必要」などとし、電話説明の際に5万〜96万円の有料コースに勧誘したという。

「条件が良すぎる」「先に費用を請求してくる」などは詐欺のサインかも？

冷静になれば詐欺だと分かる手口ばかりだが、決断を急かされると誤って判断してしまう人は少なくない。

副業を始める際には、「楽に稼げる」「絶対」などの言葉が出てきたら疑い、「初期費用」「マニュアル」などを口実に、先に費用を請求してくる事業主にも注意すべきだ。

不審に思ったときや、お金を騙し取られてしまった場合は、最寄りの消費生活センターにつながる電話番号「188（いやや！）」に相談しよう。

文・廣瀬優香（フリーライター）
編集・dメニューマネー編集部

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