個人事業主は、会社員や公務員のように勤務先がお金の手続きをしてくれるわけではないので、インボイス制度などの対応をしないと場合によっては大変なことになります。個人事業主がやるべきお金の手続きには、次の3つがあります。
やるべき手続き1 今年の9月までに対応が必要!──インボイス制度
強制ではありませんが、インボイス制度への対応は検討する必要があります。
インボイス制度が始まると、取引先からインボイス(適格請求書)を求められたときは、インボイスを交付しなければなりません。インボイス制度は2023年10月に始まる予定なので、適格請求書を発行したいなら2023年9月末までに手続きが必要です。
インボイスを発行しない場合、取引先(課税事業者である買い手)は消費税をこれまでどおり経費として計上することができなくなります。ただし、2026年9月までは80%計上が可能となる経過措置が設けられています。
やるべき手続き2 去年に開業した人は忘れがち!──確定申告
何年も個人事業主をやっている人にとっては当たり前の確定申告ですが、去年開業した人は忘れてしまったり、やり方が分からなかったりするかもしれません。
確定申告の期間は、毎年2月16日から3月15日までです。確定申告を行うためには、請求書や領収書、所得控除の証明書などを揃えて、帳簿をつけなければなりません。書類をまとめるのは大変なので、いまのうちから準備しておいたほうがよいでしょう。
確定申告は大きく分けて、税務署に書面で申告する方法とパソコンやスマホから「e-TAX」を使って申告する方法があります。確定申告期間中の税務署は混雑するので、「e-TAX」を利用するとよいでしょう。
やるべき手続き3 払えない場合は必ず事前に手続きして!──特例貸付の償還
特例貸付を利用した人は、償還手続きが必要になることがあるので注意しましょう。
新型コロナウイルス感染症の影響で始まった特例貸付は、去年の3月末までに貸付の申請をした場合は今年から償還がスタートします。
払えない場合は、必ず事前に手続きをしてください。条件はありますが、償還猶予(返済を待ってもらう)や返済額を減らすといった方法があります。
文/編集・dメニューマネー編集部
(2023年2月3日公開記事)
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