電気代が高くなりやすい冬に、エアコン暖房の節約術を取り入れている人は多いが、実はあまり節約につながっていなかったり、むしろ逆効果だったりすることもある。暖房の間違った節約術を見てみよう。
間違った節約術1 自動運転は電気代が高くなるから使わない
自動運転は電気代が高くなるからといって、始めから弱運転などにしていると、かえって電気代が高くなることが多い。
エアコンは設定温度になるまでにたくさんの電力を消費し、一度設定温度に達すれば消費電力は少なくなる。
始めから弱運転にしていると部屋がなかなか暖まらず、設定温度になるまでに電気代がかかってしまう。
自動運転であれば、設定温度になるまでは強運転で、それ以降は弱運転に切り替えてくれるため、電気代の節約になる。
間違った節約法2 シーズン前しかフィルターを掃除しない
「冬が始まる前にフィルターの掃除をしたから節約になっているはず」と思う人もいるだろうが、これは完璧な節約術とはいえない。
確かに掃除をまったくしないよりは節約になるが、冬の間エアコンを繰り返し使えばホコリが溜まり、暖房効率は悪くなる。そのため、シーズン中も定期的に掃除することでさらなる節約につながる。
エアコンに掃除機能が付いておらず、毎日暖房を使うなら、2週間に1回を目安にフィルターを掃除しよう。
しっかり掃除していれば、暖房の場合はおよそ6%の節約になる(環境省調べ)。
間違った節約法3 部屋全体を温めようと風向きを上にする
部屋全体を温めようと風向きを上にする人がいるが、これは逆効果だ。
冷たい空気は下に溜まり、暖かい空気は上がっていく。風向きを上にしていると、暖かい空気が部屋の高い位置に留まったままになり、部屋全体がなかなか暖まらない。
風向きを水平に対して60度以上の下向きにすると、エアコンから床に向かって出た暖かい空気が自然と上がっていくため、部屋全体を効率よく暖められる。
電気料金の値上げに備えて正しい節約術を身につけよう
政府が政策を実施したことで、2月から電気料金は2割程度下がるものの、全国の半数の電力会社が4月から3〜4割前後の値上げを検討している。
この冬だけでなく今後の値上げにも備えて、正しい節約術を取り入れよう。
文・廣瀬優香(フリーライター)
編集・dメニューマネー編集部
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