保険を使ってダイエット?肥満外来で保険適用する条件

2023/02/08 07:00

ダイエットのためにジムやエステに通い始める人は多いが、実は病院で、保険適用でダイエットができることはあまり知られていない。ただし条件や注意点もある。 ダイエットは保険適用できるが条件がある 病院の「肥満外来」でのダイエットには保険が適用されるほか、ケースによって医療費控除も適用されるが、保険適用になる条件は次の6つがあ

ダイエットのためにジムやエステに通い始める人は多いが、実は病院で、保険適用でダイエットができることはあまり知られていない。ただし条件や注意点もある。

ダイエットは保険適用できるが条件がある

病院の「肥満外来」でのダイエットには保険が適用されるほか、ケースによって医療費控除も適用されるが、保険適用になる条件は次の6つがあり、これに当てはまらない、美容目的の痩身やダイエットには保険が適用されない。

・高度肥満(BMI35以上)
・いびきや睡眠時無呼吸が伴う
・脂質異常症(高脂血症)
・糖尿病
・高血圧
・肥満が原因で膝や腰が痛い

また、医学的に問題がないと判断された場合の治療も保険診療ではなく自由診療になるほか、保険適用になるかは病院によって適用範囲が違うため、医師への相談が必要だ。

なおBMIとはBody Mass Indexの略で、ボディマス指数とも呼ばれる、体重と身長から算出される肥満度を表す体格指数のこと。計算する際は、[体重(kg)]÷[身長(m)の2乗]で出す。

計算方法は世界共通だが、肥満の判定基準は国・地域によって異なり、WHOは30以上を“Obese”(肥満)だが。日本肥満学会の基準では18.5未満が「低体重」(やせ)」、18.5以上25未満が「普通体重」、25以上が「肥満」。肥満は度合いによってさらに4つに分類されている。

ダイエット外来の診察内容

保険適用となる対象は、BMIが35以上でさらに健康障害の起こりやすい内臓脂肪肥満の蓄積が大きい人だという。

ダイエット外来ではカウンセリングを中心とした食餌療法、運動療法、行動修正療法などを行うほか、症状に合わせて薬(食欲抑制・漢方薬など)を処方する。

また、脂肪の蓄積度が高い場合には、脂肪吸引や脂肪溶解注射、胃切除などの手術を行う場合もある。

ジムやエステと比較して年間18万円以上お得な場合も

プライベートジムの場合、3カ月トータルで30万円以上かかることも珍しくない。エステの痩身コースなら1回あたり2万円前後、3ヵ月(10回程度)通うと20万円以上の費用がかかる。

その点、肥満外来であれば1回の治療費は2,000円から、高くても1万円なので、ジムやエステよりは安い。しかも、医療費控除が適用される場合には所得税が軽減される点も見逃せない。

美容目的ではなく、医療機関での受診が必要と判断されている以上、保険適用で喜んでいられるかどうかはともかく、費用を抑えて痩せられるかもしれないことは覚えておきたい。

文/編集・dメニューマネー編集部

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