家計管理

「103万円の壁」を無視したほうがいいワケ 手取りが減るのは昔の話

2023/02/10 07:00

「103万円の壁」を超えないように気をつけている人は多いでしょうが、実は103万円の壁を超えたほうが世帯の手取りは増えます。年が明けてまだ間もないため、今年の年収ことを考えるのはまだ早いと思うかもしれませんが、2月の時点で正しい知識を身につけておけば、今年1年の世帯の手取りを最大化できるでしょう。 「103万円超えると

103万円の壁」を超えないように気をつけている人は多いでしょうが、実は103万円の壁を超えたほうが世帯の手取りは増えます。年が明けてまだ間もないため、今年の年収ことを考えるのはまだ早いと思うかもしれませんが、2月の時点で正しい知識を身につけておけば、今年1年の世帯の手取りを最大化できるでしょう。

「103万円超えると配偶者の手取りが減る」は昔の話

2018年に税制が変わり、配偶者の税金が増える年収の基準が103万円から150万円になりました。

そのため、いまはパート年収が103万円を超えても、家計をメインで支える配偶者の税金が増える心配はありません。

ただし、年収が103万円を超えると、自分の収入に所得税がかかります。

103万円を超えても世帯の手取りがマイナスになることはない

年収が103万円を超えると所得税がかかりますが、世帯の手取りは働いた分に応じて増えていきます。

たとえば年収110万円なら、103万円を差し引いた7万円に対して約1万円の税金がかかります。年収103万円の時と比べると、手取りは約6万円増えるのです。

税金は増えた分に税率をかけて計算するため、103万円を超えても103万円ぎりぎりで働いていたときよりも手取りが減ることはありません。

150万円を超えても世帯の手取りが激減するわけではない

年収が150万円を超えると配偶者の税金は少しずつ増えますが、世帯の手取りがいきなり激減するわけではありません。むしろ、働いたほうが世帯全体で見ると手取りが増えることもあります。

たとえば、パートの年収が155万円になると、150万円のときと比べて手取りは約4万円増えます。一方、家計をメインで支える配偶者の年収が500万円だとすると、配偶者の手取りは2,000円減るだけです。

150万円の壁を超えても年収が数万円増えれば、むしろ世帯の手取りはプラスになります。

ただし、パートの年収が106万円もしくは130万円を超えると社会保険に加入し、社会保険料を負担しなければならなくなります。また、会社によっては、年収があるラインを超えると家族手当がもらえなくなることがあります。

それぞれの勤務先での社会保険や手当について確認し、夫婦で話し合って働き方を決めましょう。

なお、配偶者の所得や加入する社会保険によって条件は変わるため、シミュレーションで提示した金額はあくまで目安と考えてください。

文・木崎 涼(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部

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