家賃は下がらないと考えがちですが、実は交渉次第では家賃が安くなることがあります。春から入居しているなら、更新時期の3月や4月は交渉に向いています。家賃は家計の中でも大きな割合を占める固定費なので、家賃が下がりやすい物件の特徴を知り、根拠を固めて不動産管理会社に交渉してみましょう。
交渉のタイミング1 空室の募集が出ている
今住んでいる物件名でインターネット検索をして、空室の募集が出ている場合は、家賃の引き下げ交渉が成功しやすくなります。
いくつもの空室が長期間にわたって出ているなら、大家さんは「家賃を少し下げてでも入居し続けてほしい」と思うかもしれないからです。
3月や4月は更新時期ですが、引っ越しが多い時期でもあります。「新しい入居者が見つかるかも」と考えて、家賃の引き下げを断られてしまうこともあります。
そんなときは、引っ越しシーズンが落ち着いた5月以降に改めて空室の募集をチェックして、交渉してみるのもよいでしょう。
交渉のタイミング2 築年数が経っている
築年数が経っている物件や、設備が古くなっている物件だと、交渉次第で大家さんが家賃を下げてくれることがあります。
日本では新築や築浅物件が人気で、築年数が経つと入居者を集めるのが難しくなります。また、築年数の経過ともに建物や設備は劣化するため、大家さんも家賃の引き下げに納得しやすくなります。
交渉する前に、汚れや傷みなど、建物や設備の気になる点をピックアップしておきましょう。
ただし、築年数が古くてもリノベーションや設備の入れ替えで美しく保たれている物件だと、大家さんには相応の出費が生じているため、家賃の引き下げは難しいかもしれません。
交渉のタイミング3 周辺相場より家賃が高め
周辺の似たような賃貸物件の家賃より高いと、交渉は成功しやすくなります。
インターネットで周辺の物件の家賃を検索し、物件名と家賃、平米数、築年数、住所などの情報を一覧にまとめてから交渉に臨みましょう。
大家さんも周辺相場やローン返済などを考慮して家賃を決めているため、賃貸物件の家賃交渉の成功率は高いとはいえませが、交渉して数千円でも家賃が安くなれば、しめたものです。
周辺相場や築年数、設備などを調べてみて気になる点があるなら、思い切って交渉してみるとよいでしょう。
文・木崎 涼(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部
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